茂った草の間に見慣れない花がのぞいています。アラシグサというユキノシタ科の多年草です。なんで「嵐」なのか不明ですが草むらに紛れていてほとんど目立ちません。高山帯の草地に自生するいわゆる高山植物。新潟県内にも見られ、県境の脊梁山脈の高山帯に点々と自生しています。
室堂平の散策道は石畳でできています。その岩のくぼみにアラシグサの株がありました。あまり居心地がよさそうではありませんが、逆に他の競争相手がいない分住みやすいのでしょうか。岩の高さを風よけにしてあまり伸びないという作戦で適応しています。登山者に踏みつけられないことを祈ります。