今年の夏は熱い日が続きました。そんな中海浜植物を見に行きたくて出かけてみました。海浜公園は丘陵公園と同じ国営公園です。総面積はそれほど変わりはない広さですが、来園する人数が極端に違っていて丘陵公園の約4倍の年間約200万人だそうです。もっとも面積は同じでも開園しているエリアは越後は1/4くらいでしょうか。かなり限定的です。もっとも有名な見晴らしの丘のネモフィラはこの季節にはなくコキアの苗がびっしり植えこまれていました。これはこれで見ごたえのある景観をつくっていました。
ひたち海浜公園のおひざ元はひたちなか市ですが、同市の阿字ヶ浦町に宿をとりました。十分な自由時間が取れない中での行動でしたから早朝は阿字ヶ浦の海岸も散策しました。東日本大震災の津波に襲われた町でもありますが、すでに立派な護岸が出来上がっていて、海水浴場もきれいに整備されていました。護岸が切れて背後に岩場がある縁に小さな砂丘帯が広がっていました。
今日から9月。夏の思い出というわけではありませんが、暫くは海浜公園や阿字ヶ浦で観たものを取り上げていきます。
今日から9月。夏の思い出というわけではありませんが、暫くは海浜公園や阿字ヶ浦で観たものを取り上げていきます。
ビロードテンツキという珍しい砂丘植物です。植物全体がビロード状の毛で覆われていました。関東以西の海岸の砂地に自生する種ですが環境の激変で自生地が消えて県によっては絶滅危惧種に指定されているそうです。日本海側の富山県以西にも自生するそうです。テンツキはカヤツリグサ科の種です。しかし、葉だけではカヤツリグサの仲間ということがなかなか思い至りません。何の種か分からなかったので知人からいろいろと教えて頂きました。残念ながら自由な時間が取れなかったため花穂や果実の出ているものが見つけれれなくて写真を撮ることができなかったのが心のこりです。