森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イソツツジ群落

2018年09月27日 | 自然観察日記
玉川温泉の荒地にはイソツツジの大きな群落が形成されていました。「磯」という名がついているにもかかわらず、海岸にはなく今まで出会った場所はいずれも火山地帯の荒地です。資料によれば福島の浄土平が南限だそうですからこれより北に自生するツツジ科の低木です。花の季節は6-7月頃ですから、白い花が一面に咲き誇る景観は素晴らしいものがあります。これだけの規模での群落ですから見ごたえのあるものになるはずですが、玉川温泉とイソツツジという組み合わせの宣伝文句が見られないのはなぜでしょうか?

イソツツジの葉

2018年09月27日 | 自然観察日記
北日本の高山岩場などに自生する種とされます。「エゾ」ツツジというのが誤って「イソ」ツツジとして広がったため名づいたとされています。火山性の場所との関係を示した資料はありませんが、私個人の体験ではいずれも単なる岩場などでなくて火山荒地に関係した場所で観た記憶しかありません。幾分湿った場所を好むようですが、玉川温泉の生育場所は必ずしも水分条件は良い環境ではありません。