森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヒナザクラ

2018年10月09日 | 自然観察日記
湿原の裸地状の場所になにやらロゼット様の植物が点在していました。サクラソウの仲間で葉には荒い鋸歯が見られますからヒナザクラと思われます。東北の日本海側の高山に生育する種です。文献によれば八幡平には見られますが青森の岩木山や岩手の早池峰には見られないそうです。ロゼットは青々として生育の盛りのように見えます。常緑ではないはずですから雪が降るころには枯れていくのでしょうか。

ヒナザクラの今年の枯れた花軸

2018年10月09日 | 自然観察日記
ヒナザクラの花は6~7月頃に咲きます。葉はかなり長く生き生きとしているようですが花の部分は2ケ月も持たないようです。高山に生きる種、栄養を作る部分は長く生殖を司る部分は短いというシステムになっています。近くでみられたコバイケイソウはすでに茎も溶けるように崩れ落ちている個体も見られました。ヒナザクラの生活形の意味を考えると自然の奥深さを感じてしまいます。