森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

クルマユリ

2018年10月13日 | 自然観察日記
秋の姿のクルマユリがありました。湿原から少し離れた八幡平の尾根上の一角です。隣に岩手山が高くそびえてきますが、海抜は1600mほどですが全体的に高い山はなく名前の通りなだらかな高原です。草紅葉が始まったとはいえまだまだ生き生きとしている草花が多くあります。クルマユリは花が終わって約2ケ月ですが果実がゆっくりと熟しているという風情で見事な造形を見せていました。

クルマユリの果実

2018年10月13日 | 自然観察日記
クルマユリは群生する種ではありません。ヒメサユリのような高密度で生育する場所を見た経験がありません。そうはいっても高山や高原に行くとかなりの確率で出会います。クルマユリはそういう生態的特性を持っている種と思っています。実は丘陵公園内にもクルマユリは自生していて森の中に点々と生育しています。大株になって沢山花を咲かせるまで生育しますがおそらくネズミに球根をを食害され突然消えるのですが、また別の場所で生育しているのが見つかるといった状態で特に増えるわけでもなく消えることもありません。