スミレの仲間も大変難しい部分があって何スミレか判断が付かないものがよくあります。平凡社の日本野生植物図鑑を参考にこのスミレをコスミレと判断しました。人里近いところによく見られる種ということですが少し奥まっているといえそれほど人里から遠い場所でもありません。紫色系のスミレです。いわゆるスミレに比べ小さいスミレということでつけられていますが、必ずしも小さいとは限らないというややこしい種です。
個人的にはスミレの区別は葉で行うのが間違いないように思っています。質感など言葉にして表現できないものもありますが、コスミレは葉の全体の形と鋸歯の形は特徴があると思います。
このスミレの葉裏は紫色になるようです。無茎性でムラサキ系統のスミレで葉裏がムラサキになる種はマキノスミレとコスミレとヒメスミレとシハイスミレくらいでしょうか（ほかにもゲンジスミレなどというのがあるようですが・・）。シハイスミレは西日本種で私の活動範囲には自生していないと思います。葉裏が紫になるフモトスミレは花は原則白系です。