宝登山の斜面には桜の大木が見られ多くは植栽されたものですが、遠くには雑木の中に紛れて花を見せている樹もありました。もともとの自生種もあるかもしれませんが、大木の桜は確認出来た範囲ではすべて植栽されたものでした。典型的なヤマザクラやカスミザクラなどの野生のサクラは見られません。唯一確認できたのが低木の種のチョウジザクラでした。正直言うとサクラは大変難しグループです。もともと自生種の交配が起こりやすく雑種ができやすいといわれています。それを利用しての古くからの園芸種も多く植栽も盛んで混とんとした状態になっています。人によってはサクラの種類は100種はあるとも言っています。私もそう思う一人になりました。
在来の野生のサクラは10種位あるという考えが一般的ですが、チョウジザクラはそのうちの一つです。この仲間の変種がオクチョウジザクラという新潟など日本海側に見られるものになります。花びらはオクチョウジザクラに比べ小さめです。