森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハンテンボク

2007年11月20日 | 自然観察日記
 あっという間に真冬です。各地から大雪のニュースが届けられています。ひところ暖冬ということが予想されていましたが、一転して今年は大雪になるとか。ラニーニャ現象が顕著なのだそうです。雪の嫌いな私はちょっと怯えています。
 街路樹や公園樹として利用の多いユリノキです。いきなり冬といっても、まだ葉が落ちきらない樹沢山あります。葉が特徴的で、この形から「半纏木(はんてんぼく)」と呼ばれます。モクレン科の樹で花は比較的原始的な植物です。灯油の高騰で今年は半纏を着込んで過ごす時間が多くなるのでしょうか。

ダイモンジソウ 2

2007年11月19日 | 自然観察日記
 ネーミングがいいですね。まさに「大文字」です。ユキノシタの仲間に似たような種がいくつかあります。全国的に多くの変異があるせいか多種多様の園芸品種があるようです。
 寒さには強くても雪の中では花は持ちません。まもなくお仕舞いになるのでしょう。残された僅かな輝きです。

ダイモンジソウ 1

2007年11月19日 | 自然観察日記
 今年初の冬将軍、長岡は東山が白化粧しました。芝に薄っすらと白いものが残っています。
 そんな季節でも花を咲かせているものがもう一つありました。ダイモンジソウです。どこから連れてきたか忘れてしまった個体ですがもう何年も前から鉢に入っています。冬支度で鉢の移動をするこの時期、決まって花を見せてくれるのでその存在にきがつくという次第。

オニノゲシ 2

2007年11月18日 | 自然観察日記
 たまたまこの日が抜けるような快晴。家に閉じこもって入れなくなります。
 これはあまり痛くないのでノゲシかなとは思いましたが、よく調べればノゲシよりは大きいし棘らしきものもありますね。やっぱりオニノゲシがいいんでしょう。
ノゲシは別名ハルノノゲシといいますから、花は春に咲くもの。でも、おかしな時期にもあるという人がいます。かなり以前からの帰化植物で日本に馴染んでいるみたいですね。

オニノゲシ 1

2007年11月18日 | 自然観察日記
 家の近くに耕作を放棄した蓮田があります。その畦に元気のいいノゲシ(オニノゲシ)が一株。
この花を見ているとこれから白一色の世界、冬が来るとはとても思えませんね。

ハナイバナ

2007年11月17日 | 自然観察日記
 冬支度にいそしむこの時期、家の周りをうろちょろしていると案外多くの雑草の花が目に付きます。今日はハナイバナの花に注目です。似たものにキュウリグサがありますが、花が葉腋に一つずつ付くのが特徴。
 この花は年中咲いているのかな?気がつくのはこんな時期なんですね。よく見ればかわいいムラサキ科の花。ワスレナグサの仲間です。

まだ 元気 デワノタツナミソウ

2007年11月16日 | 自然観察日記
 降り積もる落ち葉の下でデワノタツナミソウが元気です。この花も我が家にいついている種ですが、山の中で出会ったときはちょっと感動ものでしたが連れ帰って数十年、我がもの顔で住みついています。居心地がいいのでしょう。雑草化するほどでもありませんからそのまま放任です。普通春に花咲くシソ科、多年草です。

 晴れた日のリンドウ

2007年11月15日 | 自然観察日記
 今日は冬型が強まってきたせいか、暗い雲が空を覆っています。時折、ザーッと降る雨がより一層その感を強めます。気温もだんだん下がってきました。
 写真は先日晴れた日に庭の片隅に咲いていたリンドウです。庭には種が散らばっていくつかのところで居ついています。この日は冬支度に勤しみましたが、花を目いっぱいに開いて応援してくれました。綺麗でした。
 リンドウは晴れたときにしか花を開きませんから、今日は花が閉じています。もうかなりくすんできた感じがします。

ハタケシメジ

2007年11月14日 | きのこ・菌類
 少し遅めのハタケシメジです。多く発生していないので、たまたま寝ぼけた個体が出てきたのでしょう。今年のキノコの発生は少ないのか、この時期になってもいい思いをしないでちょとフラストレーションが溜り気味です。美味しいキノコですからもっと沢山ほしかったなぁ・・。

自然の造詣

2007年11月13日 | 自然観察日記
 葉の様子からタチヤナギと考えていますが、大きな「ん」の字形。自然のいたずら、ユニークな形になっています。多雪地帯に生きるヤナギが見せた適応の形です。越後の山には湿った重たい雪が降りますから白樺のような幹の粘りのない樹種は生きていけません。重たい雪に強いブナやユキツバキ、マルバマンサク、リョウブなどの生育するこの地域特有な植生が出来上がります。タチヤナギは河原などの湿った環境に息づいています。

晩秋のブナ林 1

2007年11月12日 | 風景
 林床の雑木の葉や一部のブナの葉がまだ落ちきらない晩秋のブナ林ですが、ブナの幹の白さが目だってきました。人の少なくなったこの頃の散策は物悲しさが漂いますがとても好きです。青い樹はキタゴヨウの大木です。

冬眠前のアマガエル

2007年11月11日 | 自然観察日記
 冬眠前のアマガエル、少し温いせいでこんな光景もまだ見られますがもう少し気温が下がると落ち葉の中にもぐりこみます。
 カエルといえば家の周りからトノサマガエルがすっかりいなくなりました。いるのはアマガエルだけです。通年水がある小川や沼がなくなったせいですね。

ヤマモミジ 黄葉

2007年11月10日 | 自然観察日記
 秋は葉が色ずく季節。もう越後は終わりに近いですが、まだまだ楽しめます。ヤマモミジの黄葉です。
 私の気づく範囲では身近な野生のヤマモミジは黄葉です。書物によれば紅葉するヤマモミジもあります。この差は赤い色素アントシアニンができたかどうかの差ということになるのでしょうが、遺伝的なものなのか、環境によるものなのか判断する資料をもっていません。