森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

足元の小さな花 タニギキョウ

2010年05月18日 | 自然観察日記
タニギキョウの小さな花も見られます。これも色は白いですね。昆虫などが利用する紫外線で見ると違った見え方になるのでしょうが、人の目からはこの季節白い花が目に付きます。色彩より匂いなど他の要素が受粉にかかわっているのかもしれません。どんな昆虫が花粉を運ぶのでしょうか。
野山を歩く歩き方は目線をあげて梢を見たり、目を凝らして足元を見たりでなかなかバラエティーに富んだものなんです。

ハルザキヤマガラシ

2010年05月17日 | 自然観察日記
高速道路で新潟に向かっていたときのこと。越後平野に広がる水田の用水路の両岸に黄色の帯が長々と続いていました。1ケ所のみならず何箇所もあります。高速道路上ではその正体を確認することは出来ませんが、おそらくアブラナ科の帰化植物ハルザキヤマガラシ(かカラシナ)ではないかと思いました。昨年はこんなに多いというほどの感じはしなかったのですが、急速に分布を広げているような気がします。
実は丘陵公園の手入れの行き届いていない草地に今年は大変目に付くようになっています。昨年もあることはあったのですが、気になるほどのことではありませんでした。「生態的爆発」という言葉があります。ツボにはまった生物が一気に広がる現象をいいますが、この帰化植物もそれに近いものではないかと考えています。少し湿り気の多いところを好みますから、用水路の土手等に大繁茂しているのでしょう。菜の花畑のような景観にもなりますから、景色としては綺麗ですよ。

木苺 2種 クサイチゴ

2010年05月17日 | 自然観察日記
林の中に白い花をたくさんつけてアピールしているクサイチゴ。この種は花を上に向けて咲くようで、下向きに咲くモミジイチゴに比べて目を引きます。純白な花は清楚でいいですね。西日本には多いそうですが、長岡ではそれほど多いものではありません。赤い実をつけ食べれます。味はまずまずといったところかな。

木苺 2種 モミジイチゴ

2010年05月17日 | 自然観察日記
クサイチゴと同じ様なところにはえているのがモミジイチゴ。越後ではこちらの方がはびこっていますね。果実は美味しいのですが、藪になってその木には棘がたくさんあるので場合によってはとても厄介な代物になります。花だけ見てもクサイチゴと区別するのは困難ですが、果実は黄色で赤いクサイチゴとは歴然とした違いがあります。

イヌスギナ

2010年05月16日 | 自然観察日記
「スギナをてんぷらにすると美味しい」ということで、山菜のイベント用にスギナも持ち込まれました。その摘んできたスギナのなかにツクシとスギナが一緒になったような変わったものが混ざっていました。これはイヌスギナという種で、胞子を作る茎と栄養を作る茎に共に葉が付いていることが大きな特徴です。写真の左側がイヌスギナ、右が普通のスギナです。
 スギナのてんぷらはしゃきしゃきとして結構美味しかったのですが、このイヌスギナには毒成分があるとか。採集する時に少し気をつけないといけませんね。

コウライテンナンショウ

2010年05月16日 | 自然観察日記
 信濃川を挟んで西側の丘陵公園の里山フィールドミュージアムでは見かけないのですが、東側の東山連峰ではよく見かけます。西側にはヒロハテンナンショウが多い気がします。両種はいずれの地域にも生育して入るものの、個体数の密度が違う感じなのですね。偶然私が見ている場所の問題があるのかもしれませんが・・・。

ミツバツチグリ

2010年05月15日 | 自然観察日記
目の覚めるような鮮やかな黄色の花はミツバツチグリ。根を掘れば芋状で食用にしたとか(食べれないという人もいます)。過去に1度根を見たことはありますが、確かに脹らんでいて芋状でした。しかし、食べた経験はありません。あまり食べようという気にはならない花ですね。

ミツバツチグリの花

2010年05月15日 | 自然観察日記
キジムシロ属の花は似たものが多くて花だけ見ても識別が難しいものです。同じようなところにあるエチゴキジムシロとの区別は小葉が3枚か5枚かでしか確実なところはいえません(その小葉の2枚分がとても小さい場合があるので、さらに混乱します)。

アズマヒキガエルの交接

2010年05月14日 | 自然観察日記
山の水溜りでアズマヒキガエルの雄が雌の背中にしがみついていました。ヒキガエルの産卵は他の寮セいるに比べてかなり遅めなんですね。ヤマアカガエルはもうオタマジャクシになって沢山泳いでいます。この時間差は生態的にはどのような意味があるのでしょうか。意味深いところです。結構警戒心も強くて、少し物音を立てたらこのまま深場に潜っていきました。

ツバメ

2010年05月14日 | 自然観察日記
ツバメが巣を作る家は幸運が訪れるとか。普通は玄関先辺りに巣作りするのでしょうが、何を間違えたのか2Fの私の部屋に迷い込んだツバメ君。右往左往しているので捕まえて放してやりましたが、その前にしばし観察をしてツーショットの記念撮影。あまり暴れもせずおとなしい性格ですね。なかなか可愛い来客でした。

ミツバアケビの花

2010年05月13日 | 自然観察日記
 山菜の木の芽として盛んに摘まれるミツバアケビの花です。新芽は摘まれますが花は見向きもされません。でもこの花を摘んで三杯酢で仕立てるととても綺麗な色になることを教えてもらいました。沢山は採らないで少しだけ頂いて試してみました。シソジュースと同じで本当に綺麗です。花柄もしゃきとして結構いけますね。
 それはそうと、雄花と雌花があることが分かりますか。手前の大きな花が雌花です。その中央にちょこんと出ている雌しべが受粉した後にあの紫色のアケビの果実になるのです。

アズマイチゲとキクザキイチゲ ①

2010年05月12日 | 自然観察日記
アズマイチゲです。アズマイチゲとキクザキイチゲ、なかなかこの二種が同じところに生育しているところには出会えないものですが、たまたま一緒に生えているところに遭遇しました。
越後にはキクザキイチゲのほうが普通に見られますが、アズマイチゲのほうはかなり少ないようです。花を見ている限りではまず区別はつきませんから気づかないこともあるのかもしれません。