森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オオバキスミレ

2010年05月05日 | 自然観察日記
 これも越後を代表するスミレですね。私は春の自然観察ガイドをするときは決まってオオバキスミレの話をします。越後に暮らす人はキスミレはありふれた存在でその良さが理解しがたいようで雑草の類に思われている方もチラホラ。そこで、見方を変えて欲しいという想いで「越後の自慢」なのだということを力説しています。


テングスミレ

2010年05月05日 | 自然観察日記
越後はスミレの宝庫。さまざまなスミレが次々に花を見せてくれます。テングスミレも結構大きな群落を作って明るい林の縁などに群れています。ピンと上がった距(きょ)の姿が愛らしくて心に残るスミレです。

スミレサイシンの地下茎

2010年05月05日 | 自然観察日記
 先日取り上げたスミレサイシンです。もうとっくに花は終わっていいのですが、まだまだ綺麗に咲いています。これはスミレサイシンの地下茎なのですが、地中でなく地表に這っていたため緑化しています。この少し太めの茎をとろろのようにすりおろして食べたのでしょうか。「とろろスミレ」といわれる所以です。かつて真似をしてみましたが美味しいという代物ではありませんでした。

カキドオシ

2010年05月04日 | 自然観察日記
 山手の民家に隣接した藪や農道脇などにつるを伸ばしてカキドオシが沢山花を見せるようになっています。垣根を抜けて四方八方と広がる性質を言いえて上手い銘々ですね。シソ科の特徴をそのまま持っている花です。雑草扱いされますが、花の時期くらい愛でてあげましょうか。

ザイフリボクの花

2010年05月04日 | 自然観察日記
アメリカザイフリボクの花です。公園や庭木として利用されています。日本のシデザクラ(ザイフリボク)の近縁種ですが、サクラとは少し趣をことにして霞みのようなもや~っとした雰囲気で沢山のの花をつけます。普通はそれほど高木にはならず、赤い実をつけます。(ジューンベリー)

ヒヨドリ

2010年05月03日 | 自然観察日記
花の花粉を媒介するポリネーターの一つに鳥がいます。そういう花を鳥媒花といいますが、このヒヨドリも鳥媒花にとっては重要な存在です。一般に鳥媒花の花の蜜は薄いのが沢山出るといわれています。こんな大きな鳥が吸うのですから、薄い蜜も当然なことでしょうね。

オオルリ

2010年05月03日 | 自然観察日記
 最近、鳥にも興味関心が沸いていて、いろいろと出会った鳥にカメラを構えています。まだ聞きなしは苦手で鳴き声で対象を判別できません。しかし、老眼は遠目が利きますから遠くの動きは結構鋭く捕らえられますよ。
 オオルリと出会いました。今までは高い木の梢で鳴いている姿でお目にかかってきましたが、今回は比較的低い位置で長々と留まっている場面です。さえずりはありませんでしたが、じっとしています。お陰でじっくりと観察できました。これも天候不順のせいでしょうか。

丘陵公園 五月 ①

2010年05月02日 | 自然観察日記
 5月になってようやくチューリップも見れるようになりました。例年に比べ2週間は花の季節が遅れています。訪れる人の「花が咲いていない!」という苦情に平謝りの日々でしたが、ようやく開放されそうです。
 とはいっても、このフリチラリアの後方は遅咲きのチューリップで開花はまだまだ咲きになります。長々と花を楽しめることにはなるのですが、「まつり」はもうじき終わってしまいます。1週間くらいは延長しないといけませんね。

丘陵公園 五月 ②

2010年05月02日 | 自然観察日記
新潟はチューリップの大産地です。歴史は富山県より古く規模も大きいのですが、後発隊のようなイメージを持たれて少々残念ですね。公園では103種14万球を植え込んだ花壇を作りました。

丘陵公園 五月 ④

2010年05月02日 | 自然観察日記
 チューリップに混ざって少しですがフリチラリアも植えてあります。日本のバイモの種類ですが、小型の日本産の種からは想像できないくらいの豪華なフリチラリアです。

スプリングエフェメラル 1

2010年05月01日 | 自然観察日記
雪解けや日当たりの加減でもうその使命を終えたものもありますが、すっかり馴染みになった「スプリングエフェメラル(春のはかない命)」という言葉どおりの可憐な花々が、次々に競い合って咲いています。天候さえ安定してくれれば多くの人々に心行くまで安らぎを与えてくれるいい季節です。

スプリングエフェメラル 2

2010年05月01日 | 自然観察日記
ギフチョウが乱舞している日当たりのいい雑木林ではカタクリはそろそろ終わりです。残雪の影響で遅くに咲き出したカタクリがまだもう少し残っていますから、もう1週間くらいはその花を見ることが出来るでしょうか。