これも越後を代表するスミレですね。私は春の自然観察ガイドをするときは決まってオオバキスミレの話をします。越後に暮らす人はキスミレはありふれた存在でその良さが理解しがたいようで雑草の類に思われている方もチラホラ。そこで、見方を変えて欲しいという想いで「越後の自慢」なのだということを力説しています。
先日取り上げたスミレサイシンです。もうとっくに花は終わっていいのですが、まだまだ綺麗に咲いています。これはスミレサイシンの地下茎なのですが、地中でなく地表に這っていたため緑化しています。この少し太めの茎をとろろのようにすりおろして食べたのでしょうか。「とろろスミレ」といわれる所以です。かつて真似をしてみましたが美味しいという代物ではありませんでした。
山手の民家に隣接した藪や農道脇などにつるを伸ばしてカキドオシが沢山花を見せるようになっています。垣根を抜けて四方八方と広がる性質を言いえて上手い銘々ですね。シソ科の特徴をそのまま持っている花です。雑草扱いされますが、花の時期くらい愛でてあげましょうか。
アメリカザイフリボクの花です。公園や庭木として利用されています。日本のシデザクラ(ザイフリボク)の近縁種ですが、サクラとは少し趣をことにして霞みのようなもや~っとした雰囲気で沢山のの花をつけます。普通はそれほど高木にはならず、赤い実をつけます。(ジューンベリー)
花の花粉を媒介するポリネーターの一つに鳥がいます。そういう花を鳥媒花といいますが、このヒヨドリも鳥媒花にとっては重要な存在です。一般に鳥媒花の花の蜜は薄いのが沢山出るといわれています。こんな大きな鳥が吸うのですから、薄い蜜も当然なことでしょうね。
最近、鳥にも興味関心が沸いていて、いろいろと出会った鳥にカメラを構えています。まだ聞きなしは苦手で鳴き声で対象を判別できません。しかし、老眼は遠目が利きますから遠くの動きは結構鋭く捕らえられますよ。
オオルリと出会いました。今までは高い木の梢で鳴いている姿でお目にかかってきましたが、今回は比較的低い位置で長々と留まっている場面です。さえずりはありませんでしたが、じっとしています。お陰でじっくりと観察できました。これも天候不順のせいでしょうか。
オオルリと出会いました。今までは高い木の梢で鳴いている姿でお目にかかってきましたが、今回は比較的低い位置で長々と留まっている場面です。さえずりはありませんでしたが、じっとしています。お陰でじっくりと観察できました。これも天候不順のせいでしょうか。
5月になってようやくチューリップも見れるようになりました。例年に比べ2週間は花の季節が遅れています。訪れる人の「花が咲いていない!」という苦情に平謝りの日々でしたが、ようやく開放されそうです。
とはいっても、このフリチラリアの後方は遅咲きのチューリップで開花はまだまだ咲きになります。長々と花を楽しめることにはなるのですが、「まつり」はもうじき終わってしまいます。1週間くらいは延長しないといけませんね。
とはいっても、このフリチラリアの後方は遅咲きのチューリップで開花はまだまだ咲きになります。長々と花を楽しめることにはなるのですが、「まつり」はもうじき終わってしまいます。1週間くらいは延長しないといけませんね。
雪解けや日当たりの加減でもうその使命を終えたものもありますが、すっかり馴染みになった「スプリングエフェメラル(春のはかない命)」という言葉どおりの可憐な花々が、次々に競い合って咲いています。天候さえ安定してくれれば多くの人々に心行くまで安らぎを与えてくれるいい季節です。
ギフチョウが乱舞している日当たりのいい雑木林ではカタクリはそろそろ終わりです。残雪の影響で遅くに咲き出したカタクリがまだもう少し残っていますから、もう1週間くらいはその花を見ることが出来るでしょうか。