森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

高木の根元が面白い 倒木更新の証拠

2018年07月20日 | 自然観察日記
かなりの確率で林立する高木の根が浮いていました。これは、高木更新をした証拠でしょう。かつてここに成立していた高木林が何かの理由で倒れて大きなギャップが生じました。そこに、散布された種子が倒れた樹の上で発芽してゆっくりと成長しやがて根を地面に下していきます。母体になった倒木は時間とともに朽ち果ててこのような形の根が残っているという推理です。地面に落ちた種子より苔むした倒木上に落ちた種子の方が発芽生育するには有利だったと考えられます。

上高地 焼岳

2018年07月19日 | 風景
上高地地内に入りました。40年近くご無沙汰をしていた場所ですから気持ちは昂ります。悪天候予報であったのに絶好の観光日和で入山した人も少なく快適な1日を過ごすことができました。大正池ちかくで目にした焼岳は明るく輝いていました。

上高地のターミナル

2018年07月19日 | 風景
先回来たときはターミナルまで来なかったのか記憶にない建物が経っていました。予報が荒れ模様ということで入山してくる人が少ないと誘導する係の人の話でした。それでも外国の人が多くいて山歩きの恰好ではない軽装の姿の人がずいぶん沢山見られました。

明神池付近の湿地

2018年07月19日 | 風景
今回は河童橋から明神池まで梓川の左岸と右岸を使っての周回コース。平坦な散策に適したコースです。暫くは上高地で出会った植物を取り上げていくことにします。

アワブキ

2018年07月18日 | 自然観察日記
移動の途中国道沿いに白い花を沢山つけている樹が気になって路肩に車を止めて確認して来ました。アワブキです。花を見る機会は久しく無くてじっくりと観察したいのですが場所が良くありません。記録写真を撮って早々に現場を離れました。

アワブキの葉

2018年07月18日 | 自然観察日記
アワブキは新潟県内にも見られますが、その分布をたどってみると旧海岸線に沿っていることが面白い現象です。新津あたりにも多く自生しています「津」という表現でもあ分かるように昔の海岸線です。新潟県内ではほとんどないのですが、このアワブキは深山にも見られます。まさに白骨温泉地域はこれに当たります。なぜこんなことが生じたのか興味深い事実です。その種の広がり方と日本列島の成り立ちなどと絡んで物語があるのでしょう。

カツラの巨木につくマスタケ

2018年07月17日 | きのこ・菌類
湯川のトンネルを見に行く途中にカツラの老木がありそこに綺麗なマスタケらしいきのこがついているのが見えました。カツラの木はすぐに枯れるというような状態でなく幹の一部が枯損していいるのでしょうそこにとりついたマスタケです。

マスタケ

2018年07月17日 | きのこ・菌類
新鮮できれいなマスタケです。この菌は食用に利用されている地域があるのですが、最近では有毒成分が検出されているので食べないようにと指導があるようです。図鑑によっては毒キノコ扱いされているものもあると思います。尾瀬の玄関口桧枝岐に宿泊した時はしばしばこのキノコを口にすることがあり油いためなど美味しくいただいたものです。

キマダラヒカゲ

2018年07月17日 | 自然観察日記
山の林道を歩いているとときどきチョウが群がる光景に出会います。今回はキマダラヒカゲがたくさん集まっている姿を目撃しました。湿り気のある土からミネラル分を吸収しているものと思いますが、数十cmに近づいても逃げる様子もなく実中で吸っていました。

エゾハタザオ?

2018年07月16日 | 自然観察日記
マルバウツギの脇にアブラナ科の種がありました。多数の株が絡み合って生育していて長い果実が目立つものの個体の様子がはっきりしません。他に似た種がいないためエゾハタザオと考えています。ヤマハタザオが近くにあるのですが、その姿があまりにも違うのでちょっと滑稽でもあります。