森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ウラジロノキの幼木

2019年06月25日 | 自然観察日記
遠くにある白い樹をウラジロノキと判断した理由は、実は歩いてくる途中にウラジロノキの幼木を観ていたためです。近くに親木があるだろうと思っていたためで探しながら登っていました。まさか展望所からの眺めの中にそれを確認することになるとは思いがけないことでした。

アブラツツジ

2019年06月24日 | 自然観察日記
久しぶりにアブラツツジに出会いました。アブラツツジは本州の中北部に限定的に生育しているツツジ科の低木です。岩場の尾根筋などにみられるものです。新潟でも魚沼地域の稜線上の岩場などで観てきました。

アブラツツジの昨年の果実

2019年06月24日 | 自然観察日記
ネジキ同様昨年の果実を見つけましたので載せておきます。油が気になるほどの樹ではないと思うのですがどうしてこんな名前をもらったのか少々不思議な感じがします。ドウダンツツジが庭木としてもてはやされていますが、同じ仲間のアブラツツジが庭木などにされているところを見た経験がありません。栽培が難しいのでしょうか。

トウゴクミツバツツジの花

2019年06月23日 | 自然観察日記
ミツバツツジの仲間は各地に様々な種があり区別が難しいのですが、新潟と群馬で種が異なるとされています。新潟に自生しているミツバツツジはユキグニミツバツツジ、群馬はトウゴクミツバツツジです。一緒に栽培してみるとトウゴクミツバツツジの方が開花が早く1週間くらい遅れてユキグニミツバツツジが開花するようです。形態的には花柱に毛があるかどうかで観るのが簡単ですから、この花の花柱に毛が認められますからトウゴクミツバツツジとなります。

ネジキの葉

2019年06月23日 | 自然観察日記
ネジキも見られました。新潟でも魚沼地域で岩の多い痩せ尾根にしばしばみられる種です。関東圏でも同じような環境では普通に見られる種なのでしょう。アカヤシオと混在して自生しています。

ネジキの樹肌

2019年06月23日 | 自然観察日記
樹皮がねじれる様に見えることからネジキといわれるようになったとされます。なかなか立派なネジキでこれまで太く成長した樹は新潟ではあまり出会えません。

ヤマツツジ

2019年06月22日 | 自然観察日記
尾根筋はツツジ類の宝庫です。この時期咲いていたツツジはヤマツツジでした。低木のツツジですが新潟で見る樹形とはかなり違っていて地に伏すようなものではなく2~3mほど立ち上がり花をつけていました。雑木林のため株立ち状態ではなく点々と生育しています。

ヤマツツジの葉

2019年06月22日 | 自然観察日記
前にも記載したように鳴神山稜線の雑木林は林床に草本層が発達していません。林を構成している樹木はほぼ亜高木で葉が展開し始めています。ヤマツツジはその下の低木層を構成しているとみてみると競争相手はあまり多くない空間を占有しているように見えます。

アオハダの葉

2019年06月22日 | 自然観察日記
アオハダの樹が尾根筋にみられるのは珍しいかもしれません。雌雄異株の高木ですがここでは数メートルの亜高木でした。アカヤシオの森に紛れて生育している感じです。