遠くにある白い樹をウラジロノキと判断した理由は、実は歩いてくる途中にウラジロノキの幼木を観ていたためです。近くに親木があるだろうと思っていたためで探しながら登っていました。まさか展望所からの眺めの中にそれを確認することになるとは思いがけないことでした。
ネジキ同様昨年の果実を見つけましたので載せておきます。油が気になるほどの樹ではないと思うのですがどうしてこんな名前をもらったのか少々不思議な感じがします。ドウダンツツジが庭木としてもてはやされていますが、同じ仲間のアブラツツジが庭木などにされているところを見た経験がありません。栽培が難しいのでしょうか。
ミツバツツジの仲間は各地に様々な種があり区別が難しいのですが、新潟と群馬で種が異なるとされています。新潟に自生しているミツバツツジはユキグニミツバツツジ、群馬はトウゴクミツバツツジです。一緒に栽培してみるとトウゴクミツバツツジの方が開花が早く1週間くらい遅れてユキグニミツバツツジが開花するようです。形態的には花柱に毛があるかどうかで観るのが簡単ですから、この花の花柱に毛が認められますからトウゴクミツバツツジとなります。
尾根筋はツツジ類の宝庫です。この時期咲いていたツツジはヤマツツジでした。低木のツツジですが新潟で見る樹形とはかなり違っていて地に伏すようなものではなく2~3mほど立ち上がり花をつけていました。雑木林のため株立ち状態ではなく点々と生育しています。
前にも記載したように鳴神山稜線の雑木林は林床に草本層が発達していません。林を構成している樹木はほぼ亜高木で葉が展開し始めています。ヤマツツジはその下の低木層を構成しているとみてみると競争相手はあまり多くない空間を占有しているように見えます。