ヨツバムグラですから4枚の葉が輪生しています。その葉の幅が広く小さいながらキヌタソウを連想させる雰囲気があります。幕滝は特に秀でた種が沢山ある場所ではありませんが地味ながら深山に見られる種の宝庫です。
アカバナは里山の草地にも見られます。花の外見はよく似ていますが日当たりの良い敵湿地に生育していますが、イワアカバナは半日陰の水分の沢山あるような場所を好みます。花はよく似ていて区別しにくいのですがめしべの先端が丸くこん棒状になるのが分かりやすい区別点です。
幕滝に向かう散策路には深山に生育する多くの種が見られました。その中の一種ミヤマタニタデが湿り気の多い場所で花をつけていました。小さな種で単独で生育していると見過ごしてしまうほどですがときどきまとまって生育していることがあります。今回は大きな群落というものは見られませんでしたがところどころに自生しているのを見ることができました。
ミヤマタニタデは葉に特徴があるように思います。個人的にはこの対生の葉が強くインプットされていて歩いているとこの葉を目にするとすぐにその存在に気付きます。形・鋸歯・質感などの形質が他の種にはないのですぐに認識できるようです。
持ち帰り画像を拡大してみるとオタカラコウと考えてみました。しかし、特徴的にあまり典型的な姿ではありません。同じ種とされるものでも場所によってはかなり形質に差が出ることを経験的に知っていますから小さな形質の特徴を寄せ集めて考えてみたものです。
葉は心形になっているものが見られますし、映した画像の中にメタカラコウの一つの特徴である「ほこ型」になる葉が見られませんでした。近づける状況でなかったので参考になる写真をたくさん撮れなかったのが悔やまれます。
水しぶきが時々かかる岩の上にフキユキノシタが生育しています。群落の正体はこの植物です。新潟県内ではわずかに自生しているようですが個人的には見たことがなくこの種を認識したのは今回が初めてです。深山の岩場に見られる種だそうです。
湿り気のあるところが好きな種のようです。この日はそれほど水量がある日ではなかったように思いますがそれでも花に水滴がついていました。受粉にはかなり障害になると思われるのですがどういう工夫があるのでしょうか?