森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オオバノヨツバムグラ

2022年02月19日 | 自然観察日記
アカネ科の小さな種で亜高山帯の幾分湿った森の中に見られるものです。尾瀬のあちこちで見られました。この株はすでに花が終わっていて果実ができています。2つに割れた分果が分かります。

ノビネチドリ

2022年02月18日 | 自然観察日記
山の鼻の建物が集まる森の一角にノビネチドリを見つけました。花が終わって果実の時期ですがこの時の姿も興味深いものです。この種は尾根筋で見た明るく開けた場所で見るハクサンチドリとは違い森のやや湿った環境で見かけることが多いものです。決して多い種ではありませんから探しにいて必ず出会うものでもないと思います。

ノビネチドリの果実

2022年02月18日 | 自然観察日記
シュンランなどは花が咲いても果実になることは少ないのですが、ノビネチドリは花のことごとくが結実して果実を作ているようです。果皮は薄く赤みを帯びています。中には細かな胚乳を持たない種子がぎっしり詰まっているはずです。

ツルアジサイの花

2022年02月17日 | 自然観察日記
大木に巻き付いているわけですから近づいて確認するのが困難です。望遠を駆使して装飾花の確認を行いました。花弁が4枚です。それも下向きになっていますから花が終わったことを示しています。

大木に巻き付くツルアジサイ

2022年02月17日 | 自然観察日記
同じような生態を持つのがイワガラミです。経験的にイワガラミは日当たりの良い条件下で大きく生育しツルアジサイは木々が密生するような比較的光条件が悪いような場所で生育しているようです。

ネズコ

2022年02月16日 | 自然観察日記
尾根筋と違って針葉樹があまりありません。気づいたのがこのネズコ(別名クロベ)です。中には大岩を抱き込んでいるようなものも見られました。水はけのよい尾根や斜面の岩場などに比較的大きな樹が見られます。高山帯でも見られますから北海道にもみられそうですが本州と四国にしかない種だそうです。

シナノキ

2022年02月15日 | 自然観察日記
少し木々が薄くなったところにシナノキの大木がみられました。この樹も数本あって中にはたわわに花が付いている樹もあります。

シナノキの花

2022年02月15日 | 自然観察日記
木道か少し離れていていい写真になりません。拡大してようやく花らしいものが撮れました。この仲間にみられるへら形の苞葉がはっきりと分かります。この花の蜜は良質な蜂蜜になるのだそうです。