Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

ドランクモンキー 酔拳

2013-11-15 | キル・ビルのルーツを探せ!
「キル・ビル」のルーツを探せ!(その23)★ユアン・ウー・ピン監督作

■「ドランクモンキー 酔拳/酔拳(Drunk Monkey In The Tiger's Eyes)」(1978年・香港)

監督=ユアン・ウー・ピン
主演=ジャッキー・チェン ユアン・シャオティエン ホアン・チョン・リー

 ユアン・ウー・ピン監督第2作目にして、日本におけるジャッキー・チェン人気を決定づけた名作でもあります。復讐劇というそれまでの基本から離れ、コミック・カンフーというスタイルが確立した映画とも言えますな。ジャッキー・チェン演ずる主人公は、ジェット・リーの「ワンチャイ」シリーズの主役ウォン・フェイ・フォン(黄飛鴻)。彼の若き日を描いた映画。ゴールデン洋画劇場でかつて観たときは、”ひこう”と呼ばれていたけれど、「ワンチャイ」でフェイ・フォンの名が通用するようになったせいか、2005年に放送されたテレ東ヴァージョンでは呼び名は”ふぇいふぉん”でした。日本で初公開されたときには、日本語の主題歌が付けられていました。それがニッポン・プログレッシヴロックのバンド 四人囃子の ♪拳法混乱~カンフージョン。一度聴いたら忘れられないこの曲は、その後ビデオリリースされたものには未収録。僕は日本公開リアルタイム世代なので、この曲こそ「酔拳」の音楽なんだけどなぁ。

 実は「キル・ビル」には「酔拳」をネタとする幻のシーンが。「vol.2」に登場する、エル・ドライヴァーがパイ・メイの下で修行する回想シーン。師匠を罵ったことからエルは片目をつぶされることになります。残念ながらカットされましたが、この回想シーンにはお仕置き場面があったとか。パイ・メイがエルに科した罰。両手を突きだした中腰の姿勢で、腕と頭に水の入った湯飲みを置く、というもの。これは「酔拳」で主人公フェイフォンが父親に罰としてさせられたお仕置き。ディーン・セキが仕返しするのも面白かったよね。ダリル・ハンナのあのポーズ、みたかった?。



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