
時間のすきまに路地裏を探検するのが好きだ。
川や海を泳ぐ水鳥と魚をテーマとしたガードレールが、強い陽射しを受けて歩道に浮き上がる。
製作者はこういう効果も狙っていたのかと、しばらく感心しながら歩く。

下町のような狭い路地で見つけた箱庭風鉢のコレクション。
デザインを考えれば配置の工夫もあるだろうが、これでもかとドカンと並べる感性が面白い。
春の進行とともに苔や植物がみずみずしさを演出するに違いない。


道路際に捨てられているのだろうか、無造作に置かれている物体。
これはいったいどういう代物なのだろうか。
ハンドルを回すと三角形のコンクリートの穴でも開き、異次元の世界へ行けるのだろうか。

マンションの壁に金属製の浮き上がった立体型花飾りを発見。
それが陽射しの角度で花影が自在に動いていく。
これこそ、街なかのアートそのものだ。
昨今、街の風景そのものを味わうゆとりがなくなりつつあるのはまったく残念至極だ。