山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

棚田・林縁に寄せる「くんま」のまなざし

2015-05-17 20:26:25 | 旅行・散策
 今月の散策会は、天竜の奥庭・「熊」の大栗安地区の棚田とその林縁を歩く。
 「日本の棚田百選」や「静岡県棚田等十選」にも選ばれる棚田だけに、その急峻さと小ささが目立つ。

         
 出っ張りの石垣には板を渡して「畦道」にすることで、大地を大切にした。
 日曜にもかかわらず、棚田で農作業に従事している地元の人の姿が見られる。
 山に生きる楚々とした日本がまだ息づいている。

                         
 林縁にも地元の人の心遣いがあらわれていた。
 草刈りがしっかりやられていて、しかもササユリには支柱がなされ、草刈りの防御もされている。
 そんな狭間に、「エビネ」を発見。

                   
 さらには、「フタリシズカ」がところどころに見られた。
 シカ除けの柵もしっかりされているので山野草も守られている。

                    
                
 日陰の場所には、「ギンリョウソウ」の群落も見られた。
 また、「ニガナ」の群落の一部にはニガナより舌状花が多い「シロバナニガナ」も控えていた。
      
 散策しているとつい下ばかりみてしまう傾向にあるが、「モチツツジ」をはじめ「コシアブラ」などの広葉樹も多く見られ、石仏にも出会った。

 「くんま」の散策コースには、自然も民俗も魅力的な風景が残されている。
 便利と効率が急速に進まないと、こうした宝が残されている。
 進歩することは必要だが、失うものもあることを忘れてはならない。


 
コメント
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