朝の9時、防災サイレンがけたましく里山に響く。
きょうは恒例の防災訓練の日。ヘルメットをかぶって家を出る。
役割分担していないのにそれぞれがおもむろに動くところがすごい。
近くの川にポンプを運ぶ。
中継点ではあっという間に、セッティングが終わり、川の水を溜めて圧力をかけて先頭に送る。
川のそばは日陰で寒さが応えるが、隣の田んぼには陽射しが暖かい。
前消防隊員がノズルを買って出る。以前は消火活動を見守る人が多かったが年々少なくなってきた。
近くの公民館では炊き出しの女性たちが準備に入っている。いつもの光景だが、ポロポロ少なくなっていく過疎の現実がじわじわと迫っている。
とは言え、経済も文化もお笑いも過度に集中していく都市のいびつさに負けない山里の素晴らしさをしぶとく発信していきたいものだ。