茶畑の縁に帰化植物の「マツバウンラン」(ゴマノハグサ科)が群生している。群生し始めたのはここ数年前からのことだ。荒野にときどき見られる可憐な花だったが、いよいよわが家にも侵入してきたということでもある。
葉は確かに松葉のように細長い。他の植物を駆逐することはないので帰化植物とはいえ悪性ではないとされている。侵入植物に指定されているが、今のところ勢力範囲は九州から関東までだそうだ。
わが家の入口付近の「イチイ」の樹に今年も「カヤラン」が着生していた。樹の上の方なのでズームでしかよく見られないが、いかにも野生ランらしい。これでも日本固有種なのだ。京都では準絶滅固有種に指定されているが、栽培も難しいらしい。
地表で雑草扱いのマツバウンラン(ラン科ではないけど)、樹上の優雅な「カヤラン」、両方を楽しめる季節なのがよいよい。