和宮様が「裏山の茂みに何かがおるぞ」というので、さっそく見に行く。遠くからは物体が見えたがわからず近づいてみると、どうやら斑点模様が見えてきた。葉が邪魔になってよく見えない。しかし、相手はじっとしているだけで動く気配がないので数mくらいまで近寄る。
すると、鹿の子模様がはっきり見え、耳や目が見えてきた。大きさからすると、ひょっとすると、生まれて間もないシカの赤ちゃんかも知れない。生後2年くらいは「鹿の子模様」が目立つようだ。今のところ、鹿の食害はないし、捕まえる気もないので現場から離れた。
そのすぐ隣の竹藪では動物の糞が落ちていた。これはよく見るシカの糞ではない。どうもイノシシの糞のようだ。まさか、シカの赤ちゃんがイノシシに襲われて動けなくなったのだろうか。かくして事件の謎は深みにはまっていく。