黄色と黒の模様が目立つ尺取虫を発見。オニヤンマの模様が似ているせいか「トンボ」の名前を冠するようだ。黒い模様が規則的に並んでいるのがこの「トンボエダシャク」(シャクガ科)の特徴だ。これが不規則だと「ヒロオビトンボエダシャク」となる。幼虫はツルウメモドキの葉を食べる。そういえば、ツルウメモドキが畑の周りに多い。(成虫画像はweb「日本産蛾類図鑑」から)
同じ日に、くたびれた蝶が飛んでいた。「アカタテハ」は冬越ししていたのだろうか、赤や黒の色が鮮明ではなかった。翅も一部ちぎれていた。
また、初春からやってきた「ウスバシロチョウ」(アゲハチョウ科)も翅の一部が欠けていた。モンシロチョウよりこのウスバシロチョウのほうが多く飛んでいる。それもそのはず、わが家の周りには食草のムラサキケマンの群落が少なくないからだ。ムラサキケマンは有毒なので、ウスバシロチョウも有毒。だから、鳥たちから食べられないための戦略家でもあるのだ。
和宮様が今年初めての「シロシタホタルガ」の幼虫を発見。やはり、畑の隣にある食樹の「クロミノニシゴリ」の葉にいた。
成虫の「シロシタホタルガ」は白線が直線なのが特徴。頭が赤いのがホタルを名前に冠している理由だ。(上下の成虫画像は「日本産蛾類図鑑」から)
いわゆる成虫の「ホタルガ」は、白線がV字型。食樹は山に多い「ヒサカキ」なので、こちらのほうがポピュラーかも。