山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

間引き菜の漬物がうまい!

2011-05-21 21:20:30 | 農作業・野菜
 カブが順調に成長しています。これも初めての挑戦です。
 そのカブの間引き菜を塩漬け・一夜漬けをやってみたら、とても柔らかく新鮮な香り・味でした。できれば、植わっている全部を漬物にしてもいいなと思ったくらいでしたよ。

 カブは日本には奈良時代に渡来し、江戸時代には地方種が作られ、「春の七草」としてもなじみある野菜だ。
 
 しかしさっそくウリハムシがやってきてカブの葉を食べ始めている。へたすると、葉が葉脈だけになってしまう。急いで寒冷紗をかけて防虫対策をやってみたが。

わが茶畑がやっと収穫へ。人手が足りなくて顔見知りの助っ人が来ていました。これで新茶がまもなく飲めるぞ。 去年の新茶の残りがちょうどなくなりそうなのだ。
 冬の寒さに耐え、川霧や山の寒暖差の霧で育まれたわが山里の新茶は本当に美味いです。月末頃には真空パックで発送できますので、申し込んでね。

 
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茶工場の深夜労働はつらいよ!

2011-05-20 20:54:51 | 農作業・野菜
 山並みのあちこちから茶刈り機の機械音がこだまする。 一年のうち最も活気ある中山間地でもある。 
 連日続く茶工場の深夜労働は今回は3時間前後(去年は5時間前後)に縮小されたとはいえ、昼夜が逆転することで生活リズムが狂ってしまう。

                   

 茶葉をこねる過程でこびりついた茶渋を除去するのが主要な作業だが、かなり肉体労働でもある。 作業を続けていくうち持病の腕の痛みが復活してしまい、きょうからキャンセルさせてもらった。 箸や歯ブラシを持つのもつらくなる。
 
 それにしても、茶の生産者は高齢なわりには元気である。一刻を争う作業にかけているからでもある。

                

 大量に出される茶渋を少しいただいて堆肥にした。 1年くらい熟成させて畝に撒くのである。 成果はまだわからないが、濃厚な栄養があるはずだ。
 いよいよ新茶の収穫は終盤となる。
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冬越ししたホウレンソウにありがたや!

2011-05-19 20:35:15 | 農作業・野菜
 冬越ししたホウレンソウは歯応えがあり、いかにも栄養がありそうな気がする。
 一時は寒さで元気がなく成長も止まったみたいであきらめかけた。
 畝いっぱいに成長したそのホウレンソウがそろそろ終了する。

 有機質の土壌は以前に比べかなり柔らかくなっている。それに呼応して肉厚のホウレンソウになっている。 毎年失敗していたので初めての成果となる。

                

 ちょうどひと月前にホウレンソウを茹でたがまだ小さい。 「よくがんばったなー」と感謝の気持ちでいっぱいだ。

 「ホウレン」とは、「ペルシャ(イラン)」の意味で、イランが原産地ということだ。それがヨーロッパに伝わりオランダで発達し「西洋種」となり、また中国経由で「東洋種」として日本では江戸初期に渡来し、「在来種」として定着。
 このホウレンソウは、それぞれを生かした「交配種」のようだ。

 ホウレンソウ食べてポパイになろう!?
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カレーライスは自前の野菜で

2011-05-18 18:54:44 | 農作業・野菜
 ジャガイモは4箇所で順調な生育のようだ。 和宮様が土寄せをほとんでやってくれている。 今のところ思ったほど虫も来ていない。

 ニンジンはやっと芽を出し始めた。 最近の雨が良かったようだ。 芽が出ていないところが部分的にはあったが、よしとしよう。

        

 タマネギは冬越しが不十分だったため全滅かと思われたが、なんとか半分は持ちこたえてくれている。 タマネギづくりは初めての挑戦だ。

                    

 これでカレーライスの野菜の基本的な食材は揃った。 自前で食べられるのがまずは目標だ。 

 スーパーで買ってしまえばなんということもないが、それを作っていくというのは手間のかかる作業なんだなー。 作り手の農家を見直してしまう。 
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いつのまにかミツバ畑に!?

2011-05-17 19:02:08 | 農作業・野菜
 雷が鳴り激しい大雨が降り、中山間地に住むものとしてはちょっぴり不安がよぎる。
 心配していた野菜たちも雷雨にめげず逆にいきいきしている。
 
 とりわけ、ミツバは台所前庭に雑草化している。今年はとくに勢いがいい。
 きっと、米のとぎ汁をこの周辺に撒いているからだろう。
 ふつう、とぎ汁をすぐ撒くと植物は枯れてしまう。

 昨年までミツバは、雑草とともにフキやシソなどと仲良く住み分けていたが、今年は市場独占である。雑草地にいつのまにかミツバ畑ができてしまった。

 ミツバは、ホウレンソウ並みにビタミンは豊富だ。 場所が台所に近いのでもちろん重宝このうえない。 しかし、これだけはびこるととても食べきれない。
 ミツバ刈取隊に来ませんか。

 セリは古代から有名な日本原産食材だが、同じ民族派のミツバの歴史は江戸時代以降というのが意外だ。(セリも食べきれないまま畑の隣でじゅうぶん自生している)

 あいかわらず、わが家の経済は自然発生した植物の採集生活で支えられている。
 わが家の縄文的生活は健在である。
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やっぱり出たか ムカデくん!!

2011-05-16 20:39:26 | 生き物
 パソコンに向かっている深夜だった。
 目の前30cmほどに動く気配があった。
 「やっぱり出たか。ムカデくん。」
 これで今年は3匹目の出会いだ。いずれも2m以内だった。

 でもあまりにも近すぎる。
 ムカデもどうしたらよいか、あわてていたようだ。
 そのようすがおかしかった。
  
 ずいぶん慣れてきたものだ。
 カメラに収める余裕があった。

                 

 台所に行ってトングを持ってきて、ムカデを逮捕。
 すぐに熱湯で処刑とした。
 これがいちばん効果がある。

 ムカデとは長いつきあいになりそうだ。
 「くれぐれも、かみつかないでおくれよ!」

 ちなみに昼間はマムシにあっちゃいました。
 家の中も外の畑も危険と隣り合わせの日々。
 これが幸せの中身でもある。


 
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自給自足の幹線道路建設始まる!?

2011-05-15 19:07:39 | 農作業・野菜
 わが畑から掘り出された石を防草シートの上に並べ、いよいよ道路建設が始まった。この道路は今まで建設?した二つの「道路」からすると4倍ほども長い畑の幹線道路となる。 完成は数年はかかるに違いない。 のんびりやるしかないne。

 はじめは砂利をダンプで購入しようと思っていたが、荒地からどやどや掘り出される石の処理を考えると自前でやるのが良いとした。 すると、砂利がむしろ不足気味になってきた。 師匠に「いらない石をください」とお願いしたほどだ。 自然界には無駄なものはないというのは本当だね。

 午前中は、「春野いきいき天狗村」周辺の散策会に参加した。春の若葉が、空気がすがすがしい。キンランやセリバオーレンの自生地があった。
 シャガ・ノアザミの群生が美しい。
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シャキッとした歯応えのスナップエンドウ

2011-05-14 19:53:19 | 農作業・野菜
 茶工場は朝の10時前に開放されました。 さすがに思考力は落ちています。朝帰りしてすぐにシャワーを浴び、茶の粉を洗い落とします。粉塵のついた服を洗濯して、ついでに布団を干して、座布団の上で睡眠。

 午後はイチゴやカブの土寄せ・追肥をしてから、スナップエンドウを収穫。
 向かいの人から、「エンドウがよくできましたね」と言われたのですが、「エンドウは寒冷紗をかけ忘れたとき霜で殆んど全滅したんです」、と正直に言いわけしました。
 意気消沈しているとき「スナップエンドウはいかが」といただいたものです。

                 

 寒さに強いと言われるエンドウも、わが地域では通用しません。それ以上に、風が強く、この二日間でゆるめに結んであった枝なのに折れているのが多かったのでした。

 昔は確か「スナックエンドウ」と言っていましたが、今は「スナップエンドウ」と名前が統一されたそうです。「スナップ」とは、バリッと噛んだときの食感でついた名前のようです。

 夕飯には、ラーメンの上に、そして野菜炒めに登場してもらいました。食感いいですね。シャキーン!!
 
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龍が駆け巡ったのだ!

2011-05-13 19:50:37 | 風景
 3・11は、9・11事件以上に世界史的な事件だったと思う。
 というのは、「自然と人間との関係」を現代は本質的には市場原理主義の視点から脱却できなかった、その結果が、今回の東日本大災害として現れたということにちがいない。
 原子力はコストが安いと思っていたが、きょうのテレビでは火力や水力よりコストが高いという報道がされていた。税金の投入や核処理等の費用が算定されていなかったという。
 原子力は安全で安いというPRをテレビはもちろん町会の回覧板や粗品まで、あらゆる手段を使って宣伝してきた。 その執拗さは異常なものと思えたほどだ。

 あらためて、自然に対する人間の謙虚さが問われた災害だった。
 日本の神は二面性を持っているのが特徴だ。 『古事記』に出てくる神も悪事を働くいっぽう、人間の幸福も実現しようとする。 一神教の西洋の神は絶対である。
 日本の神は自然の姿そのものではないかと思う。

                   

 「自然」に対する不遜な現代に向かって、昨日、気田川沿い約2kmにわたって「龍」が走ったようだ。この長い横断的な雲はカメラでも捕捉できないほどだ。このライン上に極上の「春野茶」が生まれるのだ。

                     

 雷神と同じく、暴れた龍は、わが家の茶の芽をやっと伸ばしてくれた。
 おかげで、近隣の茶畑は刈り取りの機械音が鳴り止まない。
 茶工場から午前4時の召集令状がきた。 早く寝ておかなくちゃ。 
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明善の足跡がありそうだ!

2011-05-12 20:13:48 | 歴史・文化財
 まーちゃんから渡された宿題、『金原明善の一生』(三戸岡道夫、栄光出版社、H19.9発行)を読み終えた。384ページの読み応えある大作だ。
 林業家金原明善の記録を積み上げた淡々とした伝記だ。
 「木を植える男」はすでに明治に存在した。しかも、暴れ天竜川を治水するために全財産を投入して植林に生涯をかけた。金融業の利益の多くを治山治水にかけ、いまでいう社会貢献を貫いた。それは二宮金次郎と並ぶ農山村復興の報徳精神そのものだ。

 それはまた、前近代的な山林地主と小作人関係を近代的な賃金労働者を導入することで山村での雇用を確立した先駆者でもある。そして、植林・伐採・運搬・製材・販売の流れを一貫する企業経営者でもあった。
 つまり、日本の林業を経営と緑化事業とを無私の精神で両立させた開拓者だ。

 しかしながら、金原林の中心だった瀬尻村周辺は、明善に関係する苔むした石碑がひっそりあるだけで、きわめてさびしいかぎりだ。
 また、春野町の気田の旅館「対秋楼」や元熊切村長松下義十宅などに宿泊したり、長蔵寺・越木平にも足を運んでいる。明善の足音が身近にあったということだ。
 
 明善の精神に学び、それを生かしたまちおこしができないものだろうか。
 目先の便利さや利益にまみれている現代だからこそ、人間の可能性を実現した明善のロマンをもっと抉り取るときがきているのではないかとつくづく思うのだ。 
  
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