山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

エンシュウハグマを発見

2016-10-11 20:23:52 | 植物
 先月の末「春野山の村」へ行ったときのこと、路傍でひょいと見たのが「エンシュウハグマ」だった。
 群落になっていないうえに、背丈も低いので見つけるのは難しい。
 静岡から愛知周辺の地域限定=遠州の固有種だ。
 花のかたちも風車のような特異なかたちが印象的だ。

                              
 花の蕾は濃い紫色だった。
 花の色は淡紫色でいっけん白色に見える。
 「はぐま(白熊)」とは、高僧が持つ「払子(ホッス)」の先端部分の動物の毛だそうだ。
 名前の漢字からしてその毛は白熊の毛かと思ったが、大外れ。

         
 それは中国奥地に生息する「ヤク」の毛だそうだ。
 インドでは蚊や蠅を払う用具だったが、禅宗では煩悩を払う仏具となって広まったそうだ。
 「厄を払う」という意味合いもあるようだ。
 なんてこった。
 (画像は名古屋神仏具KKのHPから)
 
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朝顔じゃないよ野菜だよ

2016-10-10 20:52:45 | 農作業・野菜
 畑に行ったときのこと、いつもは紫色の朝顔が野菜に巻き付いていることがあったが、大き目の真っ白い花が咲いていた。
 ツル植物のしたたかさに閉口していたので「またかよ」と舌打ちしながら近づいたら、なんとそれは「クーシンサイ」の花だった。

                             
 なんと清楚な花だろうか。
 態度ががらりと変わる。
 しかも、控えめに咲いているので見逃してしまうほどだった。
 そういえば、クウシンサイはヒルガオ科だから花が似ているわけだ。

      
 サツマイモの試掘を行う。
 収穫してもいいようだが、他の所を掘ってみたらまだイモが細かった。
 もう少し様子を見ることにする。

                              
 ついでに、マメ科の「アピオス」を掘ってみる。
 大きさはなんとかだが収穫量が少ないので、種いもにしようかと考え中。
 ジャガイモと比べて、カルシウム30倍・鉄分4倍など栄養価が高く、アメリカインディアンの貴重なスタミナ源だったようだ。
 畑もだんだん多様化の波に変化してきている。
 
 
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キイロコウカアブが発生!??

2016-10-09 20:31:59 | 生き物
 最近、小さなハチのようなものが部屋にたびたび飛来してくる。
 確かにはじめはハチに見えたが、翅が2枚であることや俊敏さをみると蜂ではないようだ。
 捕らえてみると、腹は黄色地に4本ほどの黒いライン、胸は黄色の飴色、2枚の翅には紋がない。
                            
 図鑑にはなかなか載っていなかったが、ネットでやっと見つかる。
 いわゆる「便所バチ」と言われる仲間の「キイロコウカアブ」であることがわかった。
 前の腹側の先端は黒かったのも捕らえて初めてわかったことだ。
 知らないことがいかに多いかを思い知る。
                             
 わが家はついに便所になってしまったのだろうか。
 バイオトイレのせいだろうか、いや畑の鶏糞置き場がいちばん怪しい。
 焚き火常設場に積んであった雑草の残骸には、黒い「コウカアブ」がずいぶんいたが、焚き火をしたらいなくなった。
 その腹いせ・復讐戦かもしれないぞ。

             
 収穫まぢかのサツマイモのツル返しをしていたら、大きなイモムシを発見。
 サツマイモの害虫のイモムシといえば、「エビガラスズメ」というスズメガらしい。
 体色や模様にはいくらかの変容があるので同定はむずかしいが、食草がわかると解明に近づける。 

                                   
 成虫の腹がいかにも海老柄だ。
 幼虫は良質な食材らしい。
 イノシシに食われる前にサツマイモの収穫を急がなくてはならないが、天気が晴れてないとできない、と天をにらむ。
 (画像は web「日本産蛾類図鑑」より)     

                                                           


              
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栗の渋皮煮ついに完成

2016-10-08 21:07:59 | 食彩・山菜・きのこ
 和宮様の秋の一大業務?栗の渋皮煮が完成する。
 今年の道草山の栗は、大きさは大きいものの量が少なかった。
 安定しているかに見える栗もこのところ揺らいでいるのを感じ入る。

                      
 渋皮を傷つけないように外の皮「鬼皮」を細心の注意を払って剥いていく。
 そこまでがそうとうの労力であるのが伝わってくる。
 買えば高いものであるのがわかる。

                      
 栗の表は立派でも中身が見えないから、中身が確かなものであることを見抜くのが難しい。
 試食してみる。
 午前中食べたときは甘さがやや薄かったので、午後はちょっぴり塩を入れて煮詰めてみてから食べてみるとなかなかうまい。
 量は少なかったが今年も自家製の渋皮煮を食べられる。

 一日雨だったが夕方止んだとき、急いで大根の間引きと追肥を行う。
 ルッコラにも追肥を行う。
 やるべきことは山ほどあるが、天気に従いながらやることを決めていく。
 
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秋はきのこが気がかり

2016-10-07 20:49:28 | 食彩・山菜・きのこ
 秋空の流転の速さは、人生の短さであることをを感じ入る。
 こんなことを想ってしまうのは、やはり「後がない」焦りなのだろうか。
 毎日空を見上げる日が続く。
 「上を向いて歩く」とは、厳しい現実から希望を探す行為なのかもしれない。

                                 
 しかし、ときに「下を向いて歩く」のも希望に近づく行為でもあるのだ。
 道路端や森を歩くとよく出会うきのこがあった。
 「アマタケ」だろうか、「ワサビカレバタケ」だろうか、かたちがぐちゃぐちゃしているのでつい通過してしまう。

        
 それでも、裏の襞をみると「密」ではないので「モリノカレハタケ」ではなさそうだ。
 毒ではなさそうだが、肉が薄いので食べても旨くはない気がする。
 森は彼らのネットワークで巨大な生命体を形成しているのだ。
 そこにコンクリートを流し込むことは、命のつながりを分断することになる。

                            
                               
 その近くに微妙に似たきのこがあったが、カメラだけでは違いはわからない。
 図鑑と現物とを引き合わせなければ鑑定はできないことを思い知る。
 それでも同じものを図鑑から見つけることはけっこう難しい。

        
 イグチ科のきのこも種類が多いので時間をかけないと同定できない。
 収入につながらない「自然」への関心は、希望というアイテムを入手する手掛かりとなる。

 また、栗拾いやギンナン拾いは、味覚を広げる希望がある。
 きのこは食べられない仲間が多い雑きのこの中から、旨いきのこを発見する宝探しの「動悸」がある。

                               
 「下を向いて歩く」楽しさも「上を向いて歩く」楽しさも、要するに自分の人生をプラス思考で生きるかということにほかならない。
 目の前の厳しい現実を笑ってしまうのも必要だ。
 戦火が迫るなかでも戦国武将は「能」や「茶の湯」をたしなんだ。
 そんな余裕を「確保」するのが生きがいというものかもしれない。
 

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バケツ1杯の銀杏拾い

2016-10-06 21:17:14 | 農作業・野菜
 わが家からすぐの道路にイチョウの木がある。
 このイチョウが落とすギンナンをみると秋の足音を実感する。

                         
 すでに車に轢かれたギンナンの臭いがあたりを漂う。
 道路も黄色くなってきた。
 掃除を兼ねてギンナン拾いに熱中。
 とても採りきれない。

                         
 とりあえずバケツ1杯分を採ってきてビニール手袋で周りの果肉を取り去る。
 けっこうそれに時間がかかる。
 それを日干ししてから電子レンジでチンして食べられる。
 蓋付きの丼でチンすると簡単に皮が剥ける。


 ヨーロッパにはない樹だという。
 食べ過ぎないよう一掴みほどをおやつにする。
わが家の採集経済は相変わらず健在なのだ。
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どうする不発弾、じゃなくてトウガン(冬瓜)!!

2016-10-05 20:15:11 | 農作業・野菜
 こぼれ種からなのか、生ごみの種からなのか、サツマイモの畝の隣からいつのまにかトウガンが生えてきた。
 それどころかサツマイモ畑を凌駕するほどの勢いで、ついに実をつけた。
 一日で30本を越える実を収穫したが、今までとこれからを合わせると50本ほどの実ができたことになる。
 1本の実の大きさは30cmを越えるから、料理するには核家族には食べきれない量だ。
 さっそく、近隣や友人に押し付けてとりあえず全てなくなる。

                           
 いっぽう、購入したミニトウガンの種はなかなか芽が出なかったが、3回目にやっと芽が出て実もできてきた。
 このくらいの大きさだと調理しやすい。
 しかし、これからじゃんじゃん実ができていきそうな情勢にある。
 最近はヘルシーな健康野菜として注目もされている。
 わが家では毎朝の野菜ジュースにトウガンを混ぜているが、家庭菜園なので食べきれない。

                           
 大根も順調に根を伸ばし続けているようだ。
 いつも間引きするのが遅れているので、急いで間引き菜を収穫する。
 生の葉を細かく切ってカツオブシをかけて醤油で食べるシンプルな食べ方もうまい。

        
 和宮様は大根の間引き菜にキュウリを入れて塩麹の漬物を作る。
 やや辛みのある大根をキュウリが柔らかく受け止めてくれる。
 だからどんどん漬物が減っていく。

 これから本体の根がしっかり育ってくれる手当てをしなければならないけどね。
 全国的には野菜が高騰しているが、わが家では野菜を腐らせないよう「腐心」しているという贅沢さ。
 中山間地の豊饒とはこういう贅沢さなのだ。
 零細農家の野菜を集約すれば野菜の高騰はある程度解決するのではないかと思えてならないこの頃だ。
 
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ジャンボなきのこをいただく

2016-10-04 19:05:12 | 食彩・山菜・きのこ
 昔からの友人からきのこをいただく。
 富士山系の奥山から採取してきたものだ。
 やや苦みがある「ウラベニホテイシメジ」は、毒の「クサウラベニタケ」とそっくりなのでいつも注意する。
 クサウラベニタケはもろいので採取して間もなくくだけてしまうが、ウラベニホテイシメジは茎がしっかりしているので間違えることはない。
 
                      
 ワインカラーをしている「サクラシメジ」もやや苦みがあるが、塩蔵すると苦みが消えるので冬の食料としても活用される。
 この苦みが旨いのだが。
 残念ながらサクラシメジを大量に収穫をしたことはない。

                        
 このウラベニホテイシメジとサクラシメジを和宮様が肉とコンニャクを入れて炒める。
 ウラベニホテイシメジの茎はしゃきしゃきとして食感がいい。
 サクラシメジは茎が柔らかい。
 ついつい食べ過ぎてしまう。

      
 20cmを越えるジャンボな「ムレオオフウセンタケ」は、石灰岩地帯の広葉樹に群生するという。
 個人的には一度も採取したことはないが、地元では「ダイコク」と言われるほどに太く大きなきのこだ。

 図鑑の写真と現物とが一致しないことが多いのがきのこ鑑定の泣き所だ。
 それほどにまだ未開拓の分野であるのも魅力的でもあるのだ。
 さいわいにして、毒キノコを食べたことは今のところない。
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国道の雑草を見てみる

2016-10-03 18:48:29 | 植物
 運動がてらときどき近くの国道を歩く。
 国道だからか、当然帰化植物が多い。
 花びらのないコセンダングサが圧倒的に多いなか、黄色い花びらがある「センダイグサ」も咲いていた。
 古い時代に帰化したようだが、花が歯抜けのようについているのが面白い。

                       
 総苞が長い「アメリカセンダングサ」も自分の位置をしっかりキープしている。
 わが畑にも侵出している手ごわい相手だ。
 果実が服につく「くっつきむし」となって子孫を広げている。

                         
 コニシキソウは葉に黒い斑紋があって地面にはいつくばっているが、この「オオニシキソウ」は茎をぐっと伸ばしている。
 葉に斑紋がない北米原産の帰化植物だ。

         
 東海地方で自生が確認された帰化植物「ヤナギハナガサ」も健在だ。
 花としては鑑賞に堪えられる園芸植物だが、国としては侵入生物として警戒している。

                           
 道路の所々に自生している「キハギ」らしきハギが咲いていた。
 枝がしだれないことや幹が木のようになるのが特徴のようだ。

 近所の人が「何しているの?」と車越しに聞いてきた。
 運動のためにウォーキングする人はいるが、雑草の写真を撮る人はさすがにいない。
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ムラサキラッキョウを植える

2016-10-02 21:03:33 | 農作業・野菜
 昨年収穫しておいたムラサキラッキョウの根茎を思い出し、二日かかったが球根を整理し植え付ける。
 2株ずつ植え付けるがほどほどに完了できた。
 葉はワケギと同じように利用でき、しかも根はアントシアニンのラッキョウとしても利用できる。
 昨年のラッキョウ酢づけしていたラッキョウを取り出して食べてみる。
 「いける!」
 期待がいっそう高まる。

                      
 大根も着実に大きくなってきた。
 追肥をし間引きをもっとやらなくてはいけないが、明日は雨らしい。

      
 カボチャや雑草に覆われてしまっていた落花生を救出する。
 ダメージはあったろうが、苗はなんとか生きている。
 葉が少し黄色くなってくるころが収穫だが、あと2週間後か。
 アナグマやイノシシも待ってる。

                           
 となりの師匠から「ハクサイ」の苗をいただく。
 商品のように見事な仕上がりだ。
 苗にするまでが難しいのだ。
 荒耕してある畝を畝立てしないと植えられないが、天候が怪しい。
 
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