山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

台風前でも手際よく祭礼準備

2017-10-21 22:38:04 | 出会い・近隣

 12軒しかない近所の小さなお宮の祭礼準備が午前中から行われる。

 小雨のなか、まずはお宮の幟を立ち揚げお宮の中を清掃する。幟の字も支柱も集落の手づくりの寄進のものだ。

 晴れであれば田んぼ隣でうららかな陽に浴びて注連縄づくりをするが、雨なので旧茶工場の中で稲わらから注連縄をてきぱきと作っていく。

 

            

 立派な注連縄を昨年新調した鳥居に設置する。

 神社内に祭事用のヒサカキも用意する。

 午後から禰宜さんがやってきてうやうやしく祭礼を行う。

 

            

 公民館で「直会(ナオライ)」を夕方から行うので、そこで提供する焼き鳥作業場の雨天テントを設置する。あれよあれよという間に本格的な作業場ができていく。

 裏の山から竹を伐り出してテントの骨組みに利用する。さらには、雨天のなか田んぼで打上げ花火の仕込みを行う。

 こうした男衆の手仕事の準備があり、女性は公民館で料理やゲームの準備に余念がない。こうしてやっと「直会」本番となる。

 しかしながら、停電が数時間あり、ローソクを利用したり、発電機を用意したりして、支障ない運営をやってしまうのも地元の底力を感じる。

 明日は地区全体で共同する神社の祭礼がある。

 

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秋の畑の花・実を楽しむ

2017-10-20 20:25:43 | 野外活動

 畑の隅に「ノブドウ」がはびこっていたので残念ながら伐ることになった。

 とくに青い実は瑠璃色でいつも惹かれるカラーだ。

 刈り取った残骸の半分で活け花を楽しむが、これだけのノブドウを確保するのはなかなか少ないのだ。

 

             

 ノブドウは少ないほうが映える。これが食べられればいいのにといつも思う。

 ただし、ノブドウの本当の色は白なんだそうだ。青や紫などのパステルカラーになっているのは「ノブドウミタマバエ」の幼虫のハウスになっているのだ。

 つまり、ほとんどがタマバエの虫こぶになっているんだね。

 

            

 夏の後半から咲きだした常連さん。

 小菊ながらしっかり咲いてくれる。中央の黄色のほうが大きいのが特徴。

 あすは地元の祭礼。朝7時から夜9時ごろまで準備から直会にかかわる。

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リベラル排除の行末は

2017-10-19 22:14:03 | 読書

 リベラル排除を上から目線で強行した小池百合子率いる希望党の退潮は、総選挙直前の予想では当然の下馬評となった。反面、立憲民主党への判官びいきが枝野氏自身の予想を越える手応えとなってきた。

 そんなとき、リベラリズムの大家井上達夫の弁舌の歯切れの良さに注目して、『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムのことは嫌いにならないでください』(毎日新聞出版、2015.6.)を読む。

               

 表題に惹かれサブタイトルが「井上達夫の法哲学入門」とあり、論文ではなくインタビューに答えるという形式なので、やさしい入門書のはずだった。

 がそれでも、オイラには手ごわい専門書だった。

 自民党の保守本流は戦後ながらく鳩山・宮沢など脱軍部という意味でのリベラル派だったが、今は国家主義者の安倍晋三の一強自民党が本流になってしまったと指摘する政治評論家に納得する。

 

      

 井上達夫氏は、憲法9条削除や徴兵制を提案するというタブーに挑戦していたが、その記述は粗いものだったが、今はそれを論議するべきではない時期だと思う。

 また、護憲派の憲法9条信仰を原理主義と批判するのはわかる気もするが、もう少し寄り添った論戦をくまないと誤解される。

 

          

 井上氏によれば西欧のリベラリズムはイギリス市民革命以来の自負・アイデンティティーがあり、非西洋諸国には関係ないという態度・偏見がみられるという。

 また、最近の現状は世界のエリートリベラリストが「頭は左、財布は右」という現状追認の保守化が顕著になってきているという指摘も鋭い。それは日本も例外ではない。

 リベラリズムの定義は広すぎてオイラはますます迷宮にさまよってしまったが、リベラルの勢力が強くなっても一筋縄ではいかないことは今後予想される。

 それでも嫌いにならないで下さいと井上氏が切望する姿は異端の研究者としての果敢な侍を連想する。

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つかの間の収穫

2017-10-18 21:09:56 | 農作業・野菜

 やっと晴れ間が見えた。

 周りもいそいそと洗濯ものを干している。

 近くのイチョウのギンナンが道路を汚しているので?収穫する。

 去年より10日~2週間ほど遅いが、まずは収穫に急ぐ。

 

        

 いつの間にか今年も勝手に伸びてくれた「ハスイモ」の茎を収穫する。

 昼食の味噌汁に入れて植物繊維をしっかり補給する。

 シャリシャリとした食感を楽しむ。

 

           

 夏には遮光ネットをしていたので外してみたら椎茸がそこそこ出ていた。

 形は悪いがこれからは伸び伸びしてもらう。

 昨年より1週間ほど早いのはやはり雨続きのせいだろう。

 明日からまた雨が続きそうなので、キクイモも急いで掘り上げた。

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陸貝キセルガイ発見!

2017-10-17 21:56:45 | 生き物

 午後になってやっと雨が止んだので外に出てみたところ、茶畑の石垣で陸貝のキセルガイを発見。大きさは45mmくらい。

 雨の後にときどき見かけるが、石垣と保護色となっていて目を凝らさないと確認できない。カタツムリのような体で目玉を出していた。

 

          

 陸に住む貝でこれだけ大きいキセルガイはなかなか見られない。

 生息範囲はかなり狭いので環境がよくないと絶滅してしまうという。

 種類は200種類くらいあるというが、みんな似ているので違いがわからない。

 

               

 そのすぐそばに、ヤマナメクジがパラパラ5匹ほどいた。

 シイタケが好きなようで少し前2匹ほど駆除したばかりだった。

 雨上がりの面白さはこうした生き物に会えることだ。

 

  

 ハネムーンのヤマナメクジなのだろうか。

 ふだんは単独行動しか見たことがない。

 日本産というから湿潤な森にぴったりなのだろう。

 

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ゲバラに同行した日系人がいた

2017-10-16 20:15:53 | アート・文化

 革命の戦士ゲバラと共に戦い、25歳の若さで殉じた日系人フレディ前村を主人公にした映画「ERNESTO」(阪本順治監督)を観る。

 1959年ゲバラが広島を訪問して献花したとき、「君たちは、アメリカにこんなひどい目に遭わされて、どうして怒らないんだ」という台詞にズキッとくる。

 

           

 ゲバラの人間的魅力と生き方に共感した医大生フレディ前村を演じたオダギリジョーの演技が圧巻だった。

 台詞は日本語ではなくスペイン語で、まわりもキューバ人に囲まれていたにもかかわらず、よどみなく演じていたのに感動する。

 

        

 作品としてはロケが多く、カストロやゲバラの人間的魅力が引きだせていない気がした。また、日本とキューバの合作映画だということで直線的なプロパガンダがやや鼻を衝く。

 

 聴診器の代わりに銃をもったフレディ前村が恋人と別れる場面はよく描かれているが、もっと内面を刻んでくれればと思う。

 また、フレディ前村が惹かれた孤高のゲバラの姿の表現もより掘り下げがあれば感動的な映画になったと思う。

 

                   

 フレディ前村が母国ボリビアに帰ってゲバラと連帯して闘うに至る経過も描かれているがこれも平板に流されている気がする。

 しかしながら、民衆の立場に立った革命の意思を貫いた侍が南米にいたことに感動する。それを掘り起こし難題に挑んだ映画監督に敬意を払いたい。 

 

 

 

     

 

             

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軒下の地獄からと畑からのヒットマンと

2017-10-15 19:42:23 | 生き物

 秋になりそれまでわが家にやってきたバッタが少なくなり、コオロギが多くなった。

 しかもその子どもが多くなっている。

 そんなとき、「コウスバカゲロウ」がパソコンをやりに来た。

 

          

 軒下にあったアリジゴクからやってきたのに違いない。

 成虫になるのには3年くらいかかるそうだ。

 ウスバカゲロウというとはかないイメージがあるが昆虫としては意外に長命だ。

 幼虫は地獄に落ちてきたエサに消化液をかけて捕食する。

 

 一方、カマキリが3匹もいた。オオカマキリやコカマキリがあちこちの部屋に滞在している。

 わが家はそれほどにエサの昆虫がいるというわけなのだろうか。

 

         

 生きた獲物しか狙わないこのヒットマンは死んだエサには手を出さない。

 しかも相手の背後から暗殺するのが得意で、王者スズメバチでさえ捕食することもあるという。

 朝から雨が続く。

 そのためついつい、炬燵で栗を食べたりおやつを食べたりして胃を酷使してしまう。

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ホームベーカリーで食パンを作る

2017-10-14 21:31:30 | 食彩・山菜・きのこ

 「パンを食べたいなー」と言ったら、娘がネットでパン焼き機を注文してくれた。

 届いた中古のホームベーカリーはあまり使用感がない3000円のきれいなものだった。

 米を入れればパンができるというのではなく、小麦粉を入れるオーソドックスなものだった。

                       

                   

 和宮様は栗の皮むきの疲れもとれないまま、さっそくパン作りに向かう。

 4時間ほどで深夜にできあがる。

 少しかじってみると、なかなか旨みといい食感といい、中古のわりには大成功。

 

        

 外の焼かれた皮のほど良い硬さと中身の柔らかさとが同居する。

 バターもジャムもつけなくてもじゅうぶん旨い。

 数万円を覚悟していた機器は娘のおかげでまずは中古で入門編を通過する。

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ヘタムシの「一強」は許さないぞ!?

2017-10-13 19:48:02 | 農作業・野菜

 秋の代表的な風物詩の柿がわが庭にたわわと実っている。

 見るからに胃をそそる色になってきた。

 しかしながら、皮を剥いてみるとヘタムシがいた形跡がある。

 

               

 柿の実のへたの下にヘタムシの糞が見える。

 実の中にいたヘタムシはもうへたのほうに移動しているから、実を食べてもヘタムシを食べてしまうことはない。

 残念ながら、収穫した柿の実の95%はヘタムシの形跡があり、ほっとけばボタボタ実が落下する運命にある。

 

                 

 柿の実を切ってから、食べられそうな部分だけをいただく。

 実の半分くらいは肥料にまわし半分は食べてみるが、充分甘さがある。

 味は落ちるが完熟してしまう前に収穫するのがコツだ。市販の柿の殆んどはなんども農薬をかけないと売り物にならないのがわかる。

 というわけで、しばらく朝食はわけありの柿が主食となっている。

 カキノヘタムシの「一強」は許さないぞー!?

   

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まんずはチューリップを植える

2017-10-12 18:59:08 | 農作業・野菜

 午前中にシイタケのほだ木まわりを整備し、午後はグリーンバンクからいただいたチューリップ・ムスカリ・シラーシベリオの球根を植え付ける。

 静岡県グリーンバンクは、公益財団法人として緑化事業の支援をしている。

 わが集落では毎年のようにアジサイなどの低木を無償でいただき、国道の法面の緑化を自主的に実施している。

 

            

 日が暮れるのが早く、夕闇が迫る中での作業だった。

 球根をいただくのは初めてだったが、雑草や帰化植物がはびこる集落の中に花が咲いている環境にしていくことには意味がある。

 ただし、この作業をやるための担い手が少ないのが痛いところ。

 地域の荒廃に歯止めをかける一歩にするには、集落の意識改革も必要だがまだまだ球根の量も足りないので、まずは少しずつやっていくことしかない。

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