山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

寄生蜂のアメバチだった

2018-10-21 20:46:49 | 生き物

 このところ夜間に立て続けにやってきたのはアメバチ(ヒメバチ科)だった。アメバチは体色が飴色なのでついたわかりやすい名前だ。ちょっと見ではカゲロウやカワゲラの仲間のような雰囲気の昆虫だったが、2本の尻尾がない。

        

 アメバチは蛾の幼虫や蛹に産卵し寄生する蜂で、アメバチの幼虫は最後には寄主を食い殺す。そのため有用天敵の益虫として農家からは歓迎されてはいるものの研究があまりされていないらしくデータが少ない。

           

 お尻を上にあげているとき反対側から見ると胸はこんな感じ。寄生蜂のヒメバチ科は1万種もいて、アメバチも種類がかなり多いらしいがその同定は難しいという。

    

 蜂らしくない寄生蜂の生き残り戦略は、他の昆虫に寄生することで華奢な体を補完するということにあるようだ。つい見逃してしまうようなゆらゆらと飛ぶ20mmほどの小さな体だが生きる意志は強靭なんだなー。

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注連縄づくりはつらいよ

2018-10-20 22:53:43 | 出会い・近隣

 地元の祭礼に参加する。まずは朝7時から小さな神社の清掃に始まり、田んぼでその神社の鳥居に着ける恒例の注連縄づくりをする。しかし、年々担い手の頭数が減り少数精鋭にならざるを得なくなった。

        

 いつもは縄ないだけで3人ほどいたが今年は一人となった。余裕がない分、市販の「丸縄」で代用するしかなかった。わらも最近は刈り入れと同時に機械が裁断して肥料にしてしまうので、米農家はいても長い藁を手にするのも自前ではできていない。

    

 お昼前にはやっと完成に漕ぎつき立派な注連縄ができた。「これからお祭りをやっていけるのだろうか」というぼやきが聞こえるようになってきた。高齢者や病人が増えてきた過疎の現実がじわじわと迫っている。

         

 昨年、台風で幟がずたずたに破れてしまったが、今年から幟が新調され、積立金の重圧からまずは解放された。都会では神社祭礼にかかる費用はきわめて少ないが過疎地域はもろにその経費が村人の家計を圧迫する。収入の低い人には大いに打撃となる。

    

 夜には「直会(ナオライ)」があり、雨天の合間の花火もあり、集落に引っ越してきた新住民との交流もあり、一時雨天のため中断していた山車も復権して、山里のささやかな祭りが大団円となる。

         

 

 

             

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バターナッツ・カボチャのグラタン

2018-10-19 21:05:49 | 食彩・山菜・きのこ

 畑で採れた「バターナッツカボチャ」を和宮様が直接料理をしてグラタンにする。うやうやしくスプーンでいただく。クリーミーでスープのような味だった。玉ねぎ・ベーコン・バター・牛乳・塩コショウ・ピザチーズなどがぎっしり詰まっている。

            

 畑のあちこちで実ができているが、形が従来のカボチャのイメージを変える。初めて見たときは瓢箪ではないかと思ったほどだ。数年前までは長細い「飛騨カボチャ」を栽培していたが、その甘みやコクからすると流行しつつある「バターナッツ」の味は物足りない。

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メタリックなキンバエだが

2018-10-18 20:34:15 | 生き物

 ときどき畑にやってくる「キンバエ(クロバエ科)」のメタリックなカラーが魅力的だ。種類もいろいろあるようだがとりあえずキンバエとしておこう。このキンバエは、サルモネラ・赤痢・小児麻痺などのウィルスを媒介する害虫でもあるので注意が必要だ。

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侵入者の痕跡

2018-10-17 21:12:33 | できごと・事件

 毎日のように畑に侵入者がいる。その痕跡は地面のあちこちにに小さな穴が無数に掘られている。姿は確認していないが当局の鑑識班は「アナグマ」に違いないとマークしている。

           

 穴掘りの特徴は、ニンニクやカボチャの根元を掘り返していること、大小石の下を掘っていること、雑草が集積している雑草マルチをやっている場所だ。きっと、その下の土壌にいるミミズや肥料をねらっているようだ。よほど腹をすかしているようで軒並みの痕跡がある。

        

 生ごみコンポストの蓋も開けられていた。が、網のせいで食べられなかったようだ。今まで網がないと蓋を開けられ生ごみを漁っていた。重しの石がどけられているのでしっかり置かないとやられてしまう。

 今のところ、野菜への直接的な被害はないのが救い。来月早々に落花生が狙われそうだが、「木タール」の臭いでとりあえずは近づいていないようだ。当局は監視と痕跡の鑑識を強化している。

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感心するやら腕組みするやら

2018-10-16 20:42:20 | 路上観察

 先日、清掃事業所の煙突解体工事の近くを歩いた。けっこうな高さで作業をしていると思うと頭が下がる。あまりに高いので作業員の姿は確認できなかった。クレーンはどんどん進化しているようで橋げたや鉄橋なども運搬するツワモノもある。

           

 煙突のてっぺんと下のクレーンを操作している作業員とはどこで確認作業しているのだろうか。近所には民家も密集しているので失敗すると大事故になりかねない。工事中のごみ処理はどうしているのだろうかと心配にもなる。

    

 ときどき見かける歩道の雑草。これでは歩行者は通れないが、ふだん歩行者はほとんどいないのでゴミも捨てられている。汚いとますますゴミも増え、歩行する楽しみもなくなるし、関心も向かなくなる。近くに民家が少ないのも致命的だ。

           

 歩道橋の落書きも感動はない。むしろ、網の塀を乗り越えたのか命がけでへばりついて描いたのだろうか。すぐ下は流通量の多い道路だ。どうせならしっかり快適な「絵画」をゲリラチックに描いてもらおう。最近のトンネル壁画はなかなか素敵なものが少なくない。

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カボチャ・トウガンの自由拘束へ

2018-10-15 18:44:32 | 農作業・野菜

 「日本晴れ」を忘れた秋はどうしたのか。しょうがないので雨模様の中、当局は、畑のあちこちで自由を満喫しているカボチャ・トウガンの取り締まりを令状なしで強行する。来月になればほどよい大きさになりそうな気配だが、その自由な解放区によって次の畝立てが大幅に遅れてしまっている。

              

 伸びきったカボチャの枝を剪定していくと強制執行を免れようとするカボチャの実を次々発見・摘発する。葉が大きいので実の存在がわからないうえに雑草のある解放区にも大幅に進出しているのだ。当局の強制執行はまだまだ序の口、権力を甘く見ちゃあいけないよ。

 冬瓜の実は小さくともジュースにすれば問題ないが、若いカボチャは味がやっぱりいまいち。時期を待てばいいのだが、それをすると全体の作業がなかなか進まなくなる。当局の判断ほどちらを優先するかの悩ましい日々が続く。自然に生えたトマトもこの天気じゃぁもう実ができないかも。

      

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トウガラシにまいったー!

2018-10-14 20:21:12 | 食彩・山菜・きのこ

 畑には今まで目立たなかったトウガラシが赤く実ってきた。試しにトウガラシを食べようとアオトウガラシの甘辛炒めを作ってみた。ピーマンのようにうまそうな色をしている。

       

 そうして最初の1本目をむしゃりと食べてみた。ところがとび上がるほどに辛かった。水を飲んで舌を冷ますが間に合わない。今度は氷を口に含んで冷ましたらなんとか我慢できた。悔しいから一緒に炒めたベーコンだけを食べる。レシピ通りにやったつもりだったのに残念。美味しく食べる確実な方法はないものかなぁー。

                

 畑もいよいよ秋野菜へと移行しているが、まだ、夏のクウシンサイやツルムラサキが元気だ。金時草は今回の収穫で終了となった。冬瓜も次々発見して溜まっていくがソフトボールくらいの小さいものは野菜ジュースにして活用する。畑があるということは生きるうえでの基本であることをつくづく感じさせられる。ありがたい。

   

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三銃士の「チェイサー」だった

2018-10-13 21:07:20 | 自動車・エンブレム

 1997年販売、2001年生産終了というトヨタ「チェイサー」のエンブレムを発見。中央の赤い弓矢と背景の青との組み合わせががまるで外国車のようだ。チェイサーとは、英語のChaserで「追っかける」「追跡者・狩人」という意味だ。さらに「女性を追いかける」という意味もあるようだが命名者は当然わかっていたはずだよね。。弓矢の後ろにある十字架の意味はわからない。

 「マークⅡ」のロゴは「盾」、「クレスタ」は「カブト」、「チェイサー」は「弓矢」なので、「クラウン」の「王様」を守る三銃士と位置づけられるという。

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秋の小さな常連客

2018-10-12 20:13:40 | 生き物

 今ではすっかり花びらが落ちてしまったが、ヒガンバナに「ウラナミシジミ」がちょこんと座っていた。シジミチョウは動き回っていて近づくとさらに逃げてしまうのでなかなかモデルになってくれない。ウラナミシジミには目玉模様と2本の尻尾がある。どうもそれは偽装工作のようだ。その目玉は複眼、尻尾は触覚のつもりらしい。小さな命の生き残り戦略は必死というかユーモアというか、自分ができることを精一杯表現しているわけだ。

       

 そろそろ少なくなってきた赤とんぼこと「アキアカネ」が翅を下ろして止まっていた。夏アカネだと顔面も体も赤い。われわれには当たり前だけれど貴重な日本特産種なのだ。それに、最近は農薬の影響でヤゴが孵化できず年々個体数が少なくなってきているらしい。季節の風物詩もじわじわとなくなっていく運命にあるのだろうか。

       

 冬から早春に、傷だらけの姿を見る「キタテハ」は今のところ健在だった。アカタテハは見るからに派手な都会派、キタテハは地味な田舎派と決めつけるのは差別だろうか。そのくらい同じ仲間なのにカラーが違う。いよいよ冬に向かってわが身の振り向けどころを探し、いのちのリレー作業を開始する。

 

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