田舎生活実践屋

釣りと農耕の自給自足生活を実践中。

日下公人の「2016年日本の時代が始まった」を読んだ(2016/11/23)

2016-11-23 22:35:51 | Weblog
今日は、48年振りに大学時代の同級生Y氏と農園で再会でき、四方山話。
Y氏が以前働いていた、バブル崩壊の中で倒産した、N銀行は、日下公人氏がかつて働いていた銀行。
日下公人の話題にもなり、私がそのころ住んでいた同志会という学生寮の先輩でもあったこともあり、晩、我が家に帰り、正月以来時々読んでいた「こうして、2016年、日本の時代が本格的に始まった」(わっく文庫)をパラパラめくってみました。
これまでの日下公人氏の本と違い、答えはコレダという分かりやすい話しは読み取れなかったが、最近の世の中の動きを見ていると、この先のヒントになる、優れた指摘が随所にあるように思われる。
 そのまま、引用するのは、多少問題だが、読むのは少数の北九州の釣りバカオヤジばかりなので、ご容赦の程というところ。

P111 「2000年の時を経て、日本は高度に成熟した国になった。その一端は、ビッグシステムの信用度にも表れている。・・一番大きなシステムは国家だ。その次に大きいのは軍隊等の防衛システムだ。このほか政治、裁判所、警察、税務署、医療、教育、金融などがビッグシステムだ。アメリカ人が各国別に調査しているが、世界のなかで日本だけが、ほとんどのシステムが信頼されている。
 アメリカは軍隊だけが国民から信用されていて、その他の面はすべて信用度が低い。・・アメリカの政治システムは取り替えのきくシステムだから、「取り換えればいいだろう」と国民は思っているが、取り換えてもなお信用度が低い。取り替えてよくなつたとは思っていないわけだ。ただ、取り換えることが出来るので、不満のはけ口にはなっている。
 中国の場合は信用されているのは、現金、株、党だけとされる。言い換えれば、他には何も信用できるものがないということだ。株に関しては、株式市場が崩壊して信用をなくしている。党については、ビッグシステムとしての党はまだ続いているというにすぎない。現金は生活のなかで使っているので、一応信用されている。中国では現金だけが信用されている状態だ。
 日本の中には信用が消滅中の分野もある。代表的なものは、新聞、テレビだ。新聞、テレビは国民からほとんど信用されなくなっている。不祥事続きの大企業も信用されなくなってきた。・・・・
 ほとんどのシステムが信用されていない国が多い中で、日本ではほとんどのシステムが依然として信用され続けている。」

P178「最近は若い人が働かなくなったと言われるが、若いうちはみんなで遊んでいればいい。そのうち遊ぶのに飽きてくる。遊びは悪いことではなく、これからの時代は遊びが勉強になる。たとえば、アジアのどこかの国に行って一カ月くらい歩き回ってくると、目が覚める。アジアでは、一泊百円くらいで泊まれるところがいくつもあり、それでも人間は生きていけることが分かる。その後、日本に帰ってくると、ますます勉強しなくなる人と、「よし勉強しよう」と学び始める人の二通りに分かれる。遊んで学ぶ人がこれからの時代をつくっていく。」

P153 「欧米人は自分たちには戦略があると思っているらしいが、彼らの頭のなかにあるのは目先のことだけで、長期戦略はまったくない。・・それに対して、日本には長期見通しと長期戦略がある。だから最終的には、日本が欧米に勝つ。彼らは気づいていないが、日本では最終勝利の状態は設定されている。それは「仲良く暮らそう」ということだ。日本人はこれを彼らの理解できる言語では言えないが、マンガやアニメでなら表現できる。「ワンピース」というマンガは世界のマンガ、アニメの記録をすべて書き直した。そのくらい世界の子供たちに影響を与えた。あのなかで繰り返されているストーリーはただ一つ。「戦ったあとは仲直りする」というものだ。
欧米人の略奪主義は一度しか成功しない。略奪したら相手は目が覚めるから、二度、三度はできない。それよりも、相手を仲間にしてともに働く方が永久に繁栄する。それが日本の考え方だ。

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友あり、遠近より来る(2016/11/23)

2016-11-23 18:19:02 | 先生・友人
大学1年の時の同級生のY氏からメール。
親戚の結婚式で九州に来た、自分も務めていた銀行がバブル崩壊のあおりで、倒産、5年前から、実家の畑で農業をしている、takedaもT社をやめてそのあと、農業をしていると先日東京であった同窓会で聞いたので、遊びに行っていいか、という内容。
 Y氏という名前、おぼろげに記憶があり、入学時の集合写真で多分、この人と思って、今日、小波瀬駅で再開。
 別の人でした。
 顔には、覚えがある。
 もう一人、門司に住む畑好きのMさんもやってきて、妻も含め、4人で、最近販売の始まった簑島の牡蠣を焼いて食べることに。
 まず、簑島まで車を走らせ、新鮮な牡蠣を購入、国府の郷(JA直営店)経由で、竹田農園に。
 Y氏と、たき火を囲みながら、お互いの改めての自己紹介。

 どれくらいの農業かと聞くと、神奈川県で、先祖伝来の畑を2町歩使って、野菜を作っているとのこと。
 軽トラック、トラクターは必需品。
 私は、リヤカーと鍬が必需品。
 ちょいと規模が違う。
 無農薬、有機肥料のみは、共通。
 最近大病を2度患ったとのことで、ヤーコン、なた豆、いんげん豆の健康野菜について、私から、作ってみたら、特にヤーコンは、神奈川の方が気候が合うと思うといった話になり、来年2月にでも、カブとヤーコンそのものを送る約束。
 里芋もつくっいるそうで、ちょうど取りいれ時の里芋をネットで買った、里芋・ヤーコン掘りの専用鍬で一株ほってもらうと、この鍬気に入って、Y氏も買うとのこと。
 また、今年から、掘り上げて、それまで捨てていた(ややアクが強い)親芋をためしに種イモに植えたら良くできたので、今年から親芋を地中に埋めて、種イモに使うというと、Y氏もそうしているとのことで、自信に。

 楽しいひと時、牡蠣も美味い。
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