石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

4月9日の石仏巡り記

2006年04月10日 | Weblog
昨日4月9日は、朝8時半には足利市名草上町の「臥龍院」に到着。ここは無住寺につき、今迄ここで地元の墓参りに来た人以外には出会ったことがないのに、今日は私よりも先に来ている写真撮りの人がいたのにまずビックリ。もっとも、そういう私も今日はここへ桜の写真を撮りに来たのだから、他人様のことを言えたことではないが…。それにしても、近頃の人はマナーがないものだ。こちらから先に挨拶したが、何も返事はなく邪魔な奴が来た位の感覚で返事もせずに離れていってしまう。
さて、桜の写真を撮りに来たものの、肝心の桜はようやく満開になったばかりである。そして空には雲があり、この場所の桜の写真を撮るにはどうしても真っ青な空が必要であり、桜の花がヒラリとも舞わない中での光景では、何とも物足りない。そこで、境内にある石仏を画面に取り入れたり、反対側の山と竹林を背景にしてフィルム2本を撮影。9時を過ぎた頃から、ゾクゾクと桜見物と写真撮影の人々が集まりだしてくる。当方は、山の間から青空が現れるのを待つ身なので、桜見物の人々と世間話をしながら時間つぶし。しかし、一向に曇り雲が取れないのと、それでなくても狭い駐車スペースは車が一杯になってきたので、桜の写真撮影だけが趣味じゃないと、ここを離れることにする。
 藤坂峠を越え、松田町へ入って石仏巡りを開始したのは、早10時近くになっていた。そして今日の石仏巡りは、足利市松田町の石仏碑塔類のおさらい日として、これまで何度もその前を通ながらもそれらを軽視していて記録を取っていないものや写真が未撮影のもの、また再確認が必要なものを中心にして一日をこの松田町で過ごすことにする。
「湯ノ沢バス停」から南下しながら、何度も気になる場所があると行きつ戻りつしながら記録取りと撮影と再確認を繰り返しながら進んで行く。ところが、今日はこの松田地区ではどこの観音堂もお祭り日らしく、沢山の地元の人々が集まっている。そんな場所へ行けば必ず、「どうです。一緒にお酒でも飲んでいったら」と声が掛かるし、虚空蔵尊堂では「この時だけ、ご開帳されたご本尊を拝んでいってください」と、ご婦人から招き入れられる。一方、山の中ではイノシシ駆除の銃砲が絶え間なく鳴り響いている。この地区では、竹林があっても、この季節にタケノコを採ることは出来ず、イノシシは地中のあるタケノコをいち早く鼻で探して皆掘り起こしてしまい、滅多なことでは人間様の口には入らないというから、これも止むを得ないことなのかも知れない。
それにしても、間断なく銃声が鳴り響くなかでの石仏巡りは余り気持ちの良い物ではない。特に、喜福寺さん周辺の山はものすごく、本来ならここにある六体六地蔵の銘文を拓本に取りたかったのだが諦める。あ~あ、今度ここへ来るのはいつのなるやら、である。
そして最後は善光寺さんへ寄って、今日こそここにある碑塔を悉皆調査するゾと取りかかったが、途中で時間切れと飽きてきたので山門の石段に腰掛け、コーヒーを飲みながら対岸の里山の春景色をぼんやり眺めて時間を過ごし、そのまま帰宅する。
それでも、帰宅してから調査原簿を数えてみたら、先週にはわずか1基及ばない64基もの大収穫数となっていた。こりゃ~、また整理が大変だ!。
そんなわけで、今回も画像紹介は遅れそうです。
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