石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

毎年のことながら2012年の旧盆休みは雑用が沢山ありまして…

2012年08月15日 | Weblog



 旧盆休みは、毎年のことながら雑用に追われてしまうのと、パソコンに電源を入れる気力がなくて、先週2012年8月11日に行った鹿沼市の石仏巡り記が書けないでいます。そこで今回は、多摩石仏の会様よりご恵贈賜りました「野仏」第43集のご紹介です。石仏の会としては、今年で45周年を迎えた老舗の石仏研究会で、特に毎年発行されている機関紙「野仏」は、昔から質の高い内容として知られています。そして何よりも、会員一人一人が熱心に石仏と関わりながら毎年その研究報告を掲載していると言う、まさに石仏の会としては希に見る充実した会です。今回も、縣敏夫氏の「八王子市の名号石仏」に始まり、多田治昭氏の「庚申塔ファイル12 関東地方の更新真言塔」等々、実に内容が充実したものとなっています。私的には、栃木県鹿沼市の雲龍寺さんには寛永元年からの見事な名号塔が沢山あり、いつか暇になったときはそれらを精査し、纏めてみたいものだと眺めていた時だけに啓発されること大なるものがありました。また、多田氏の「関東地方の庚申真言塔」は、多田氏ならではの庚申を関東一円にわたり追いかけているだけのことはあって、すばらしい資料です。庚申塔に見える梵字と漢字真言に興味ある人にとっては見逃せないものでしょう。
 そんなこの一年間の会員の活動が一冊の機関紙によって見て取れる、「多摩石仏の会」今年の会報、残部があるかどうかわかりませんが(何しろ全てが会員個人による編集から製本までの製作ですので)、興味のある方はお問い合わせすると良いでしょう。その連絡先は、「オッ、奥付に住所がない! 多分書き忘れたのでしょう」と言うことで、どうしても欲しい人はそれだけの努力をしなさい。されば与えられるだろう(どこかの宗教団体の文言みたい(^o^);。といううことで、今回はここまで。

 そうそう、ついでに前回の石仏巡りについて簡単にここで述べてしまうことにする。それは、主たる目的が近世の宝篋印陀羅尼経偈文等がある宝篋印塔調査でした。予定では、一日で5基は調べたいと目論んでいたのですが、途中で碑(いしぶみ)と遭遇してそちらの拓本取りに夢中となって、結局は3基のみとなってしまいました。まあ、同じ文言の宝篋印陀羅尼経の書き写しですから、3基も調べれば私だって飽きてくるのが本心です。そんな馬鹿なことを次回も続けるつもりですが、それにしても拓本をこの季節に取るのは少し酷な話しで、次回は碑文を見ても通り過ぎることにします。

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