前々から、いつかは調査しなければならないと考えていた訳ありの宝篋印陀羅尼経塔を、ついに調査してきました。それと言うのも、この宝篋印塔のある場所は、かつての霊雲寺の末寺(鹿沼市内に二ヶ寺ある)で、観王山一向寺といいます。紀年銘は寛政十三年(享和元年)ですから、それほど古くはありませんが、その軸部に刻まれている内容が素晴らしい。かつ、大きさは銘文にもあるように丈六という大きさで、その銘文も長文なので、この宝篋印塔は最後の最後に鹿沼市の宝篋印塔を終了する記念として残して置きたかったのですが、気持ちの変化で調査してしまいました。それと言うのも、去る11日に調査した鹿沼市西沢町・正蔵院の宝篋印塔が正徳五年銘であり、この正蔵院もかつての霊雲寺末寺の一だったので、その二つを見比べたかったからです。
そんなこんなで、別HPの方へその2基の銘文をPDF形式で掲載して置きました。霊雲寺さん関係の石造物に興味ある方にとっては必見のものです。
以上、今回はこれで終了です。
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