上記画像、謚は「惇徳院殿允山元公大禅定門」で諱は「彭氏(ひろうじ)」。喜連川藩第九代藩主の墓碑です。撰文は、大学頭林昇で揮毫者は戸川安清。そして石工は廣羣鶴という優れものです。その手拓画像を含めて精査報告内容を、別HPの6月のところへ掲載してあります。と言いつつ、今回の銘文文字はいつものように碑文に穿たれた文字を見習って作字(馬鹿見たい時間を要して)したのですが、出来上がって見るとそうそう簡単に読める代物ではなくなりました。そこで再度、今度はその字形を無視して一般の文字で書き改めました。流石にこの墓碑に膨大な時間をかけてしまったので、今度ばかりはささっと拓本を見ながらパソコンに打ち込みましたので、あるいは読み間違いがあるかもしれません。その節は、御指摘方々御叱責のお言葉をくださいましたら幸甚です。
それにしても、この喜連川藩主の墓碑4基を最初に調べだしたのは4月の12日。それからまもなく2ヶ月が経過しようとしています。それでもどうにかここまでたどり着きましたので、今度は一般の石碑に入ることが出来ます。これからの週末は、夏日になるようだったら石仏調査に行かずに、せっせと遅れている碑文の清書に取り掛かろうと思っています。これって、複雑な心境なのですが‥