前回に続いての掲載で、これは四角柱の碑陰に記された銘文です。そこに、前回の大竹蒋塘と同じく菱湖子四天王の一人としての生方鼎斎が揮毫した銘文がありました。もちろん、私にとっては栃木県で初めて目にする書ですので、嬉しいことこの限りなしです。そしてその揮毫された文字の上品さに感嘆しました。本当に自信のある書家とは、このように何の衒いもない書体で揮毫するものだと驚きつつも感服いたしました。これまでに多くの書家の碑文を見てきましたが、私的には宇都宮の戸田香園と並んで尤も好きな書家となりました。
さて次回は、いよいよ今回の四角柱に見る碑文の最後、右側となりました。その面の銘文選者は静軒寺門になるものです。どんな格調高い内容になるのか、今から楽しみです。これも機会があれば、ここへ掲載しようと思っていますが、いつになるかは判りません。そしてその悩みはこれだけにあらずして、、揮毫者は「晩■原彺力疾」書とありますが、私の浅学さではどのような経歴の持ち主なのかが判りません。もし、これをご覧になってその方の経歴等をご存知の方は、ぜひにご教示賜れますようこの紙面を借りてお願い申し上げます。そしてそこには隷書体で全文が書かれているために、読めない文字が沢山出てきます。これは困ったものだと今から頭を抱えています。