今回最後となる右側面にある碑文は、全文が隷書体で書かれているのだが、その異体字の多いことこの上なし。拓影を仕上げるに当たり、文字を確定するだけでも大変な作業でした。また、選者の静軒寺門良はその経歴がはっきりしているものの、揮毫者の彺力疾あるいは晩之(「之」の文字は多分?)原彺力疾と読むのか判らない人物の経歴が今の私には全く不明である。前回も記したが、この方の経歴を御存知の方は是非にご教示賜れますようお願い申し上げます。今回の調査は、途中でサボったと言うこともあり、四面の拓本画像を紹介するだけでも一週間以上もかかってしまった。そしてこれからが碑文清書の本番であり、その前に自分なりの銘文内容をを理解しなければならないが、これが今まで以上に大変である。まあ、先週から石碑巡りは旧盆過ぎまで夏休みとしたので時間はたっぷりある。それでも三面の銘文を読みきって、文字を清書するまでには日数が足らなくなるだろう。慌てずに八月一杯は、この三面の銘文を相手にして暑さを忘れようと思っている。今夜からの、出発点となる拓本による手写作業が楽しみである。
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