先週に引き続き、今回も朝から宇都宮市二荒山神社にある蒲生君平の碑文手拓作業に入りました。朝8時40分から始まり、昼食時間を30分取った以外は休みなく手拓作業を行い、何とか午後の3時40分に終了しました。本日の使用した画仙紙枚数は半裁で10枚。それを実働6時間半余りで終了させられたので、まあ作業時間としては妥当なところかと思っています。尤も、墨入れには 、少なからず不満がありますが…。
途中、昼ごろには嫌な風が吹き出して、水張りした画仙紙が風で飛ばされること三度。何しろ上部は狭く不安定な台座に登って背伸びし、やっと銘文上部に届く高さなので、テープで止めることも出来ない有様なので仕方がないとは言え、苦労しました。参拝に訪れたついでに眺めていた外野の方から、「嗚呼、剥がれてしまった」と私の変わりに嘆きの言葉をかけられる始末に、思わずこちらが苦笑してしまいました。
とにかく、念願だった蒲生君平の碑文拓本取りが終了したのでその喜びは大きいのですが、終わった瞬間の感想としては「嗚呼、疲れた」。そして当分は、手拓作業はしたくない気分になりました。クタクタ、ヘトヘトになりながら、疲れきった身体に鞭打ってママチャリで帰宅し、居間に広げると改めてその大きさに、一人で手拓を成し遂げたことに感心しました。
さて次は、それをどう料理するかです。碑文の再校正だけでも大変なのに、その内容を書き留めなければならず、またしても当分の間は毎夜毎夜、漢文と格闘することになりそうです。何しろ、二荒山神社で配布している二枚の資料にも間違いが散見しているので、それを正してあげなければならず、当分はその作業に没頭することになるでしょう。それと、手拓した拓本を画像化しておかなければならないと思っていますので、それもどうしようかと思案中です。何しろ、今回のこの蒲生君平の碑文拓本を持っているのは、私だけだろうと思っているから、それを公開する責任もあるかと思っている。
これで、宇都宮市の石碑で拓本として残しておいたほうが良いかなと思っているのは数箇所。ここまで来たからには、ついでに手拓できるものは取っておいた方が良いかなと、新たな欲が出てきた。本当に困った性分であると、苦笑している現在である。
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