石碑調査(栃木県限定)と拓本等について(瀧澤龍雄)

石碑の調査(栃木県内限定)を拓本を採りながら行っています。所在地などの問い合わせは不可です。投稿は、実名でお願いします。

いや~あ、サボりました!今年2月以来の庚申塔群調査報告です。

2020年06月01日 | Weblog

ブログは一度掲載継続をサボると、毎週サボってしまうことが今回は自分の身を通して実感しました。そんなわけで、コロナ騒ぎもひと段落終わったようなので、私もその気になってブログ掲載を再開することにしました。

その最初は、何といっても庚申塔群調査の、その後ですよね。もちろん、原則として毎週一度は必ず調査を行っていました。そんなこんなで、先週土曜日に32基を記録したので、庚申山に於ける調査済み庚申塔の総数は、647基になりました。一口で、647基と言いますが、これをご覧の皆様の市町村全体で、庚申塔は何基ありますか?おそらく、647基という数ほど私の町には無い。ということになるでしょう。それが、当地ではたった一か所で647基もあるのです。しかもまだ調査は終えていないのです。
多分、当地栃木県佐野市閑馬の千躰庚申山に奉納された庚申塔の数は日本一の最多庚申塔群でしょう。いや、私の町には一か所でもっと多い庚申塔群があるという方は是非のご連絡を下さい。
そんな庚申塔の並ぶ風景の一部を下に掲載しました。御笑覧あれ。

これらの庚申塔は、その殆どが倒壊していて半ば土中に埋もれていたものをスコップで掘り出して綺麗に掃除してから記録と写真を撮ってから、一基づつ並べたものです。決して、他所から集めてきた庚申塔ではなく、現地の地面にある庚申塔だけを並べたものです。当然、あちこちにこのような風景はたくさんあります。この区間だけで30数基の庚申塔があります。これらの庚申塔を掘り出し、並べた後にまた倒れないように土台を補強しながら立てたのは、この時から強力な協力者となってくれる佐野市在住の山口氏です。それでなくても忙しいご身分を、私の見るに堪えない現状を理解して協力してくています。感謝感激ですと、この場を借りて少しヨイショしておきましょう(笑)。

これも同様ですが、少し拡大した写真です。
これらの庚申塔調査は、最初に庚申塔の散らばっている個所の竹やぶの狩り払い、それから中程度の樹木が庚申塔の上に茂っている場合は、その樹木の伐採作業。ここまでで疲れてしまいますが、これからが本番でまずはどの辺に埋まった庚申塔があるかの調査。その庚申塔所在の全体像が分かってから、庚申塔の掘り起しです。当然、掘り起し中に、その土中から更に別の庚申塔が埋まっているのを発見することは常の事です。次は、土中に埋まっていたり倒壊していた庚申塔だから、泥に汚れていて「庚申」の文字さえ読めないのはザラのことで、それを綺麗に水洗いしてから、記録用紙にデータ記載と一基ごとの写真撮影です。こうしてこの程度の庚申塔調査は、朝8時半から始まって夕方3時半まで行って、一日に調査できる数は平均で30基です。先週などの私の調査できた距離はわずか5メートルでした。現在は、私にとっての神様のような存在の佐野市在住の山口氏が、毎回一緒になって調査作業をしてくれているので、何とか前回は32基を調べることが出来たのが現状で、私一人で調査したら前回は恐らく10基が上出来という有様でした。

この写真が、現場写真をリアルに撮ったものです。最初にも記しましたように、この作業を延々と続けてようやく647基の庚申塔調査が終っただけで、前述の山口氏の予想ではまだまだ、あと100基以上は頭の見える倒壊庚申塔の数からしてあるだろうという。何が面白くて楽しくて、毎週ここへ通いつづけているのか、自分でも分からない私たち。それこそ、コロナ騒ぎに巻き込まれることもなく毎週元気いっぱい、そして調査の終えた夕方は疲れでガックリの一日を過ごしています。次回は、この庚申塔群最悪の現地報告(しかも最終コーナーに近づいてきた)をいたしましょう。一日かけて、5メートル前進の何時になったら最終地点にたどり着けるやらの最新情報を!。それこそ、庚申塔調査のボランティアを募集したい気分ですが、これがまた二人にとっては楽しい一日の過ごし方なのだからと、笑いあっている私たちです。


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