今年3月に、栃木県小山市の近世宝篋印陀羅尼経塔を調査終了したのだが、その流れでいつもなら直ぐに製本してしまうのだが今回に限って放置したままだった。そこで、今回の連休を利用して印刷し、製本まで完了しました。もっとも、作成したのは自分の分と佐野市の高橋氏に贈呈する2冊のみという有様だが…。
それでも、こうして小山市で確認できた全40基を纏め、改めて眺めてみると、小山市の当該塔の流れや採用銘文等が面白く汲み取れる。
そして問題は、こうした面白くもない石造物にはほとんどどころか全くと言って良いほど誰も手を出さないことである。始めて見ると、以外と面白いのに…、である。今年の冬は、あと数基で終わるのに途中で中断したままの藤岡町と栃木市を完成したいと、それを眺めつつ考えている。それというのも、現在進めている今市市には、この手の宝篋印塔が少なく、まもなく半年が経つというのに出会えたのは4基のみという、地域によっては造立に大きなムラがあることを味わっているところからかも知れない。
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