一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

白い冬、白い天山 ……ホームマウンテンでの忘年登山で、雪と霧氷を楽しむ……

2023年12月27日 | 天山・彦岳


12月26日(火)

今年(2023年)も残りわずか。
今日は、(たぶん)今年の登り納めとなる登山。
ならば、ホームマウンテンの天山へ。

車で自宅を出て、天川集落まで来ると、積雪が見られるようになってきた。
天山スキー場(2022年1月廃業)方面からの道と合流する辺りから、
アイスバーンの道となり、
私の車はノーマルタイヤなので、この少し手前に駐め、
ここから歩き出すことにした。


滑るので、チェーンスパイクを装着。


軽快に登って行く。


野ウサギの足跡を発見。


ザクザクというチェーンスパイクが氷を砕く音だけが周囲に響く。


この辺りで積雪は10cmほど。


ここにも野ウサギの足跡が……
足跡は沈み込んでおらず、雪の上を飛ぶように歩いていったに違いない。


こちらはイノシシの足跡かな?


寒いけれど、躰は汗ばんでくる。


上宮登山口方面への道との分岐を通過。


ここにも動物の足跡がたくさん。


天川登山口に到着。
(右側に)作業車が1台駐車していたが、登山者の車はなかった。
今日も静かな山歩きが楽しめそうだ。


改めて天川登山口から出発。


たっぷりの雪が出迎えてくれる。


豪雪地帯の方々には申し訳ないが、
こちらではこれほどの雪はあまりお目にかかれないので、嬉しい。




あめ山分岐を通過。




ミヤコザサが隠れてしまうほどの積雪。


いいね~


天山へ登って行く野ウサギの足跡を発見。


この辺りから積雪がすごくなる。


登山道が見えなくなるほどの積雪。


楽しくて仕方がない。


30cm以上はありそうだ。


野ウサギは登山道を外れ、独自の直登ルートを登っていた。


ゆっくり登って行く。


と、霧氷が現れた。


霧氷まで見ることができるとは思っていなかったので、嬉しい。


なんて美しいんだろう。


やはり天山の霧氷は格別だ。




ずっと見ていたい感じ。


もうすぐ山頂。


天山山頂(標高1046m)に到着。


「天山」と彫られた石碑にも、“エビの尻尾”がたくさん付着していた。


土台にも“エビの尻尾”がびっしり。


道標にも“エビの尻尾”がびっしり。


山頂では、またもや“天使の梯子”を見ることができた。


稜線散歩へ。


霧氷というより、もはや樹氷だ。


雪ではなく、全部“氷”。


それにしても、標高1000mちょっとの山で、これほどの霧氷が見られるとは……

嬉しい限り。




いやはや凄いことになっている。




背の低いミヤマキリシマの木にも霧氷が……


枯草にまで霧氷がついている。


稜線にも野ウサギの足跡があった。


素晴らしい雪景色。


この辺りの積雪は、50cm以上はあった。




白い冬。


白い天山。


案内板も雪に埋まっている。


稜線には私一人。


下界に雪は無く、


天山の稜線がこれほど雪深いことを、
下界の人々は想像すらできないだろう。




稜線には小動物の足跡がいっぱい。


きっと小動物たちの運動会が開催されていたに違いない。




天山の雪と霧氷を存分に楽しんで、山頂に戻り、


下山することにした。


登山口へ戻ってくると、作業車は消えており、1台の車も無かった。
今日も誰にも会わなかった。
美しい雪と霧氷と景色を独り占めすることができた。


“白い冬”で思い出すのは、ふきのとうの「白い冬」。


そして、“白い冬”という言葉が歌詞に出てくる、オフコースの「さよなら」。


二つの曲を思い出しながら、私は、車を駐めてる場所まで下って行ったのだった。


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