一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

作礼山・環境芸術の森 ……これからの季節、低山歩きが断然楽しい……

2009年11月12日 | 作礼山
発売されたばかりの『BE-PAL』12月号を読んでいたら、低山ハイクについての小特集を組んでいた。
(ちなみに大特集は「焚き火のすすめ」で、こちらも面白い!)

《気楽に行けて、楽に登れて、のんびりできる。
低山ハイクは秋の季節にぴったりの外遊び。
この秋は、ごく身近にあるすてきな低山へ
ゆっくりとした時間を過ごしに行きませんか。》

と初心者への「低山登山のすすめ」を説いている。

ウェアは?
装備は?
どの山へ?
と、親切ガイド。
小特集ながら、懇切丁寧。

秋だから、
低山だから。
登ってわかる
7つの楽しみ……として、次の項目を挙げている。

①思い立ったらすぐ行ける身近な存在
②経験がなくても誰でも行ける
③紅葉も遅い時期まで楽しめる
④空気が澄み、展望も開ける心地よい季節
⑤山頂ランチやお茶の時間もたっぷり
⑥落ち葉のクッションが足腰にやさしい
⑦下山したら町はすぐ。秋の味覚とビールに近い

と、なかなか鋭いところを突いていて、フンフンと頷く私。
これを読んだら、これまで遠足くらいでしか登ったことがない人も、
〈ひとつ低山ハイクに出掛けてみるか!〉
と思う……かも。
低山歩きファン(特に若い人)が多くなってくれると嬉しいのだが……


さて、私は今日も、佐世保の実家に行くことになっている。
午前中の僅かな時間を利用して、今日も低山ハイクを楽しもうと思う。
選んだ山は作礼山(887m)。
作礼山の登山口までは、自宅からそう遠くはなく、
(①思い立ったらすぐ行ける身近な存在)
中腹には、「環境芸術の森」があり、こちらの紅葉がとにかく素晴らしい。
「環境芸術の森」の紅葉時期は、11月の中旬から下旬。
だが、今年は、どの山も紅葉が早いので、今日あたりが見頃かなと考えた。

まずは作礼山山頂へ向かう。
落ち葉の絨毯が心地良よい。
(⑥落ち葉のクッションが足腰にやさしい)


所々に、ハッとするような紅葉が……


くじゅうなどの高山ではもう紅葉は終わっているが、低山ではまだまだ楽しめる。
(③紅葉も遅い時期まで楽しめる)


じゅんさい池にも秋はやってきていた。


まず、山頂標識のある西峰へ。


こちらからは、唐津方面の眺めが抜群。
鏡山や虹ノ松原も見える。


次に、東峰へ。
こちらの展望は、とくに優れている。
(④空気が澄み、展望も開ける心地よい季節)


北東向きにある897mのピーク。
作礼山より標高は高いのに、山名はない。


天山。


船山(女山)、八幡岳、眉山。


聖岳、鬼ノ鼻山。


遠くに有明海も見える。
珈琲を飲みながら、360度の展望を楽しむ。
(⑤山頂ランチやお茶の時間もたっぷり)


さて、いよいよ、「環境芸術の森」へ。


ここへは毎年来ている。
紅葉は日に日に変化するので、ピークの時に当たるとは限らない。


今日は、まずまずのようだ。
数日来の雨と風で、かなり散ったとか。


杉の緑との競演。


木々の間から見えるのは作礼山。


紅葉は……


空も紅く……


地も紅く……


空気まで紅く染めあげてしまう。
そして、私までをも……


これからの季節、低山歩きが断然楽しい。
あなたも「マイ低山」を探してみませんか?

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