若い頃から旅行が好きで、全国の都道府県にはすべて足を踏み入れている。
しかし、有名な観光地には、驚くほど行っていない。
興味があったのは、あまり人の行かない田舎の町であったり、小さな漁村だったり……。
14年前に、徒歩日本縦断した時も、観光地巡りはほとんどしていない。
だから今回の月例山行の弥山には、当初とんと興味が湧かなかった。
「どうせ安芸の宮島の借景みたいな山なんだろう」
と思った。
ロープウェイが通じ、人でごったがえしていると聞いただけで、興味が失せた。
往復10時間の移動時間にもうんざりした。
だが、山岳会に入会して以来、月例山行にはほとんど参加している。
今回だけ参加しないというのも居心地が悪い。
とにかく行ってみようと思った。
唐津を午前4時に出発。
今回は多久を通らずに前原経由で行くので、私も唐津まで行かなければならない。
家を出たのが午前3時15分。
起床したのが午前2時だったので、あまり寝る時間がなかった。
今回参加したのは26名
マイクロバスではキツイなと思っていたところ、到着したのは大型バスだったので「ホッ」。
ゆったり気分で片道5時間のバスの旅を楽しむことができた。
9:05
宮島口に到着。
すぐに準備をして、厳島(宮島)に渡る船に乗る。
9:20
出航。
しばらくすると、あの写真で見たことしかない海に浮かぶ大鳥居が視界に入ってきた。
今回は弥山登山なので厳島神社には立ち寄らないが、外から、あるいは遠くから眺めるだけでも得した気分になる。
9:40
厳島(宮島)に着岸。
大鳥居も、島から見るとこんな感じ。
厳島神社の西回廊入口を右手に見ながら、神社のすぐ裏を回るように歩く。
10:10
大元公園ルートの出発点に到着。
紅葉した園内を横切り、山の中へ入って行く。
このコースの楽しさは、原生林の登山道。
この原生林は昭和4年に天然記念物に指定されたと石碑に彫られていた。
このコースは、昔から弥山詣での参道だったので、このような石段が延々と続く。
だから少々歩きにくい。
点在する巨岩と、黄葉を愛でながら登って行く。
11:24
岩屋大師を見学。
しばらく登ると、やがて視界が開ける。
なんだか屋久島で見たような風景が広がる。
11:41
駒ヶ林分岐を左折。
11:44
駒ヶ林に到着。
眺めの良い岩場で、ここでお弁当を食べている人が多かった。
駒ヶ林とは、このような謂われのある場所であった。
12:05
弥山山頂に到着。
山頂は人で溢れていた。
ロープウェイで来た観光客も多く、展望台には食堂や自動販売機もあってちょっと興醒め。
しかし眺めは抜群に良かった。
中央奥の島は、江田島である。
山頂で昼食。
下山は、紅葉谷の方へ下りる予定だったのだが、宮島には何度も来ている山のベテラン・ミスター田中氏から、
「気になっているマイナールートがあるのだが、一緒にそこを下りないか?」
と誘われ、同行することに……
本来予定のルートには紅葉谷公園で合流するので、心配はないとのこと。
リーダーの許可を得、二人だけで出発する。
出発前に、ミスター田中氏が、「これだけは見ておいた方がいい」という不消霊火堂に行く。
弘法大師空海が修行した護摩の火で、1200年間昼夜燃え続けているとのこと。
広島平和公園の「平和の灯」の元火にもなっているそうだ。
ミスター田中氏が誘ってくれた下山路は、地元の人しか知らないようなマイナールート。
紅葉谷ルートは人でごったがえしているが、このマイナールートはまったく人に会わない。下山するまでに会ったのは、地元の古老たった一人のみ。
本当に静かで素敵なルートであった。
尾根ルートで、踏み跡もしっかりしていて迷うことはない。
それに展望もよく、ルート上からは、厳島神社の大鳥居も見ることができた。
「これほど素晴らしいルートなら、みんなも連れてくれば良かったね~」
と二人話し合ったことであった。
13:50
紅葉谷公園に到着。
こちらの方が本隊よりかなり早く着いたようだ。
本隊が到着するまで公園内を散策する。
公園内は7分程度の紅葉で、美しかった。
やがて本隊と合流。
観光しながら宮島桟橋へ向かった。
名所旧跡でも紅葉を満喫。
今回の月例山行、思っていた以上に大満足の登山であった。
弥山山頂まで、標高535mを、海抜0メートルから一気に登るルートであったため、予想したよりも登り応えがあったし、山頂からの眺めも素晴らしかった。
世界遺産、日本三景の宮島も満喫できたし、不消霊火堂など、宮島信仰の聖地とも言うべき弥山の独特の雰囲気を味わえたのも嬉しかった。
「来て良かった!」
と心底思った。
しかし、有名な観光地には、驚くほど行っていない。
興味があったのは、あまり人の行かない田舎の町であったり、小さな漁村だったり……。
14年前に、徒歩日本縦断した時も、観光地巡りはほとんどしていない。
だから今回の月例山行の弥山には、当初とんと興味が湧かなかった。
「どうせ安芸の宮島の借景みたいな山なんだろう」
と思った。
ロープウェイが通じ、人でごったがえしていると聞いただけで、興味が失せた。
往復10時間の移動時間にもうんざりした。
だが、山岳会に入会して以来、月例山行にはほとんど参加している。
今回だけ参加しないというのも居心地が悪い。
とにかく行ってみようと思った。
唐津を午前4時に出発。
今回は多久を通らずに前原経由で行くので、私も唐津まで行かなければならない。
家を出たのが午前3時15分。
起床したのが午前2時だったので、あまり寝る時間がなかった。
今回参加したのは26名
マイクロバスではキツイなと思っていたところ、到着したのは大型バスだったので「ホッ」。
ゆったり気分で片道5時間のバスの旅を楽しむことができた。
9:05
宮島口に到着。
すぐに準備をして、厳島(宮島)に渡る船に乗る。
9:20
出航。
しばらくすると、あの写真で見たことしかない海に浮かぶ大鳥居が視界に入ってきた。
今回は弥山登山なので厳島神社には立ち寄らないが、外から、あるいは遠くから眺めるだけでも得した気分になる。
9:40
厳島(宮島)に着岸。
大鳥居も、島から見るとこんな感じ。
厳島神社の西回廊入口を右手に見ながら、神社のすぐ裏を回るように歩く。
10:10
大元公園ルートの出発点に到着。
紅葉した園内を横切り、山の中へ入って行く。
このコースの楽しさは、原生林の登山道。
この原生林は昭和4年に天然記念物に指定されたと石碑に彫られていた。
このコースは、昔から弥山詣での参道だったので、このような石段が延々と続く。
だから少々歩きにくい。
点在する巨岩と、黄葉を愛でながら登って行く。
11:24
岩屋大師を見学。
しばらく登ると、やがて視界が開ける。
なんだか屋久島で見たような風景が広がる。
11:41
駒ヶ林分岐を左折。
11:44
駒ヶ林に到着。
眺めの良い岩場で、ここでお弁当を食べている人が多かった。
駒ヶ林とは、このような謂われのある場所であった。
12:05
弥山山頂に到着。
山頂は人で溢れていた。
ロープウェイで来た観光客も多く、展望台には食堂や自動販売機もあってちょっと興醒め。
しかし眺めは抜群に良かった。
中央奥の島は、江田島である。
山頂で昼食。
下山は、紅葉谷の方へ下りる予定だったのだが、宮島には何度も来ている山のベテラン・ミスター田中氏から、
「気になっているマイナールートがあるのだが、一緒にそこを下りないか?」
と誘われ、同行することに……
本来予定のルートには紅葉谷公園で合流するので、心配はないとのこと。
リーダーの許可を得、二人だけで出発する。
出発前に、ミスター田中氏が、「これだけは見ておいた方がいい」という不消霊火堂に行く。
弘法大師空海が修行した護摩の火で、1200年間昼夜燃え続けているとのこと。
広島平和公園の「平和の灯」の元火にもなっているそうだ。
ミスター田中氏が誘ってくれた下山路は、地元の人しか知らないようなマイナールート。
紅葉谷ルートは人でごったがえしているが、このマイナールートはまったく人に会わない。下山するまでに会ったのは、地元の古老たった一人のみ。
本当に静かで素敵なルートであった。
尾根ルートで、踏み跡もしっかりしていて迷うことはない。
それに展望もよく、ルート上からは、厳島神社の大鳥居も見ることができた。
「これほど素晴らしいルートなら、みんなも連れてくれば良かったね~」
と二人話し合ったことであった。
13:50
紅葉谷公園に到着。
こちらの方が本隊よりかなり早く着いたようだ。
本隊が到着するまで公園内を散策する。
公園内は7分程度の紅葉で、美しかった。
やがて本隊と合流。
観光しながら宮島桟橋へ向かった。
名所旧跡でも紅葉を満喫。
今回の月例山行、思っていた以上に大満足の登山であった。
弥山山頂まで、標高535mを、海抜0メートルから一気に登るルートであったため、予想したよりも登り応えがあったし、山頂からの眺めも素晴らしかった。
世界遺産、日本三景の宮島も満喫できたし、不消霊火堂など、宮島信仰の聖地とも言うべき弥山の独特の雰囲気を味わえたのも嬉しかった。
「来て良かった!」
と心底思った。