一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

海抜0メートルから登る「鶴見岳」……キツネノカミソリやイワタバコに逢えたよ……

2018年08月07日 | 海抜0mから登る「鶴見岳」単独行


日曜日(8月5日)は仕事をして、月曜日(8月6日)に休みを取った。
何故か?
「逢いたいに人に逢いに行く」(という企画の)ためである。
私が逢いたい“その人”が、8月6日(月)に大分でコンサートをするからだ。
どうせ大分まで行くのだったら、
ついでに山にも登りたいと思った。
できれば、海抜0メートルから……
(薬師丸ひろ子のコンサートで大阪へ行くついでに、六甲山に海抜0メートルから登ったのと同じパターン)

海から近い高崎山には、すでに海抜0メートルから登っている。
他には……というと、やはり鶴見岳か。
鶴見岳では、30年前から、海抜0メートルから登る「鶴見岳一気登山」が行われており、
今年(2018年)も31回目の「鶴見岳一気登山」が4月8日に実施されている。
このような大勢でやるイベントはあまり好きではないので、
これまで興味を持たずにきたが、
調べてみると、
「鶴見岳一気登山」のルートは、“自動車道を一切通らずに登れる登山道”だそうで、
排気ガスもなく、綺麗な空気を味わいながら登ることができるとのこと。
イベントの「鶴見岳一気登山」に参加したいとは思わないが、
一人でなら歩いてみたいと思った。

8月6日(月)
9:30
的ヶ浜公園スパビーチへ歩いて行く年老いた男が一人。(笑)


波打ち際に近づき、


登山靴を海水に浸す。


これから鶴見岳山頂(1375m)を目指す。
「一気」登山ではなく、「ゆっくり、休み休み」登山である。(笑)


「鶴見岳一気登山」のHPからコース図を入手したが、
アバウト過ぎて、よくわからない。(笑)


こちらが、私が歩いた軌跡。


道標があるとのことなので、
〈まあ、なんとかなるだろう!〉
と歩き出した。

まず、境川まで来て、


川沿いに歩いて行く。


彼方に鶴見岳が見えるが、
山頂は雲に隠れていた。


海抜50メートルを通過。


雲がとれて、山頂が見えた。


あまりに暑く、
コンビニに寄って、水2リットル購入。
ザックに2リットル入れているが、
それでは足りないと判断したからだ。


生い茂った夏草で、
道標が見えにくくなっていたり、


道が見えにくくなっていたりしているので、注意が必要だ。


境川沿いの道を離れ、


石垣原合戦の史跡など見ながら歩いて行く。


ここは、左へ。
電柱の横に、「一気登山」の道標があるが、判りづらい。


ここも、左折。
正面に道標がある。


家の庭先を通るような箇所もあり、


細い路地を抜けて行く。


海抜200メートル地点を通過。


長命泉という温泉があった。
地元の方専用の共同浴場で、
温泉祭りのときのみ一般に開放しているようだ。


大友義統本陣跡があった。


本村天満天神宮(海抜244メートル)の中を通って行く。


「鶴見岳一気登山」のルートは、
自動車道を通らない筈なのだが、
車が通っている道が数箇所あった。


この分岐は、左へ。


雰囲気の好い道が続く。


途中、鶴見岳山頂が見えた。
〈まだ遠いな~〉


思いがけない場所に、キツネノカミソリの群生地があった、


花が小さく、蕊がオオキツネノカミソリほど伸びていないので、
キツネノカミソリだと思う。


歴史を感じさせる道標があった。


この辺りも好い雰囲気。


ロープウェイ高原駅(標高500メートル)が見えた。


ここから普通の登山道に合流する。


汗でびっしょり。


マツカゼソウや、


キツネノカミソリを見ながらゆっくり登って行く。


御嶽権現(火男火売神社)の石段を登っていると、


なんと、イワタバコの花を発見。


この石段の周辺に、案外多く咲いている。


ここに、登山届の箱があった。


ここから先は、自然林の美しい森の中を歩いて行く。


13:15
海抜1000メートル地点を通過。
やっと1000メートルって感じ。(苦笑)


苔むした岩が美しい。


途中、眺めの好い場所があった。


山頂が近くなった感じ。


空が見えてきた。


もうすぐ。


14:15
鶴見岳山頂(1375m)に到着。
スタート地点から4時間45分で到着。
山頂では、英語や中国語が飛び交っていた。
ほとんどがロープウェイで上がってきた外国人。


海抜0メートルから登る「鶴見岳」、達成。
登山中、誰にも会わなかったし、
この暑さなら当然かな……と思った。


のんびり展望を楽しんでいたら、




山頂に人がいなくなったので、


セルフタイマーでパチリ。
今日も「一日の王」になれました~

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