一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

国見山(岳) ……展望と花を楽しんだあとに、極上のスイーツを……

2011年09月11日 | 国見山系
9月10日(土)は、有田にある平六さんの実家で酒を呑んだ。
秋は、「八幡岳自然観察会」など、いろんな催しが目白押し。
打合せも兼ねての酒宴であったが、当然のことながら酒がメインであった。(笑)
平六さんの実家には初めて行ったが、
広い敷地に、大きな家が建っていた。
平六さんは庭の一角に酒宴の席を設けており、
屋外での酒盛りとなった。
夜風涼しく、蚊や蛾などの不快な虫たちの来襲もまったくなく、
快適な夜であった。
平六さんの手作りのツマミも並び、
喰い、呑み、大いに語り合った。
もちろん今後の山行についての打合せもしたが、
話は、親の介護の問題から人生論へ展開し、
日本や世界の政治情勢にまで及ぶに至り、
ヒッチャカメッチャカの様相を呈してきたが、(笑)
いろんなことを語り尽くした楽しい夜であった。

翌11日(日)は、有田市と佐世保市の境にある国見山(岳)登山。
平六さんは他の山への登山を考えておられたようだが、私に付き合って下さることに。
午前5時起床。
6時出発。
私は午後から佐世保に行かなければならなかったので、早朝からの行動となった。
平六さんの車で、国見峠の登山口へと向かう。
途中、黒髪山系方面から太陽が顔を出した。
車を降りて、写真を撮る。
この風景には見覚えがあった。
山と溪谷社から出ているガイドブック『佐賀県の山』の旧版の表紙が、ここから撮られたものだったのだ。
素晴らしい風景にうっとりする。


高度を上げるにしたがって、雲海も見えてきた。


三脚を立てて写真撮影しているアマチュアカメラマンもいたので、
この辺りは知る人ぞ知る場所なのかもしれない。


経ヶ岳や虚空蔵山も見える。
今日は、この風景を見られただけで、もう満足であった。


登山口に着き、出発準備をし、軽くストレッチ。
平六さんが、白花のツユクサを見つけたので、さっそく撮影。
珍しい。


「大日の杉」の横から荒れた登山道を登って行く。


栗ノ木峠直下には、ツリフネソウの大群落地があった。


栗ノ木峠には、湧き水を汲みに来た車が一台駐まっていた。


ここからの風景も抜群。


足許には、ミゾソバがたくさん咲いていた。


栗ノ木峠からの登山道は快適そのもの。


ここは九州自然歩道でもあるし、


いろんな木々にも出逢える。




国見山(岳)山頂に到着。


正確には標高776.74mであるが、
777mの方が縁起がいいよね。
パチンコ好きな人たちの聖地となるかも……(笑)


そして、ここ国見山(岳)山頂は、一等三角点。
なかなかの山なのだ。


展望台からも素晴らしい眺め。
遠く多良山系も見える。


右に目を転ずると、八天岳から隠居岳、烏帽子岳へと続く稜線。
縦走した日が懐かしい。


さらに右に目を転ずると、佐世保の海。


さらにグルッと右回りすると、伊万里湾。
もう最高。


この展望台の周りは、ヤマボウシの木がたくさんある。
6月に来ると、ヤマボウシの花を上から間近に見ることができる。
(この写真は2008年6月15日撮影)


今日は、このヤマボウシがたくさんの実をつけていた。


山頂付近を花散策。
ボタンヅルの白が目に眩しい。


ダイコンソウを見ると、北アルプスで見たミヤマダイコンソウを思い出す。
ダイコンソウもよく見ると美しい花だ。


ミズヒキや、


キンミズヒキもたくさん咲いている。


フユイチゴの花が美しい。


ヒヨドリバナは群落と言っていいほど多かった。


ヒヨドリバナにはアサギマダラがつきものだが、今日はこの蝶が……
蜜を吸うことに夢中なのか、カメラを近づけてもまったく逃げる気配がなかった。(笑)


下山開始。
素晴らしい道を歩ける幸せ。


今日もカカポくんと一緒。(笑)


木漏れ日に浮かび上がった白いもの……
ギンリョウソウかと思ったが、もう9月。
アキノギンリョウソウの別名があるギンリョウソウモドキかも……


栗ノ木峠からは、登ってきた道は通らず、
旧車道を歩く。
国見トンネルが無料になり、この道は通行止めになり廃道となっている。


こういう道は、植物種も豊富。
国見山(岳)の「秘密の散歩道」と名づけよう。



この道にも展望の良い場所が所々にあり、楽しませてくれる。


もちろん、花々もたくさん。
カワミドリの花の色合いが素晴らしい。


ミズタマソウもカワイイ。


ヌマダイコンの歯ブラシのような白い花も久しぶりに見ることができた。


約3時間半ほどの山歩きを楽しみ、
下山後は、麓の伊万里市へ。
「城月堂」に寄る。


まずは店内で、私の大好きな「クッキーしゅ」をいただく。
いや~、美味しかった~
山歩きした後のスイーツは、格別だ。
平六さんも大喜び。


佐世保へのお土産に「延命橋」を買う。


ネーミングがイイし、しっとりしているので、食べやすい。
ことにお年寄りには喜ばれるお菓子。
私の母も大好きなのだ。
「敬老の日」にプレゼントすると、喜ばれるぞ~


菓子舗 城月堂
住所:佐賀県伊万里市新天町475-12(伊万里駅南側) 
tel/fax 0955-22-5813
営業時間:9:00~19:00
定休日:元旦のみ


平六さん、
昨夜から今日にかけてお付き合い頂き、ありがとうございました。
また一緒に呑みま…、いやいや、また一緒に登りましょう!

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