ふと気がつくと9月になっていた。
そして、またふと気がつくと、次の月例山行(祖母山)が2週間後に迫っていた。
前門岳に登ってから2週間というもの、暑さと悪天候を理由に、体を動かさない怠惰な生活を送っていた。
これではいけない。
登山のための体力を維持するためには、少なくとも2週間に一度は山に登らないといけないと或る本に記されていた。
このままでは祖母山(一泊二日・歩行11時間)を歩くのは難しいだろう。
今日は雨が降っても絶対に山に登ろうと思っていた。
こういう時は、自宅から登山靴を履いて登れる「鬼ノ鼻山」がイイ。
雨は降ったり止んだり。
傘を持って、往路は車道を、復路は土道コースを、植物観察しながら約4時間ゆっくり歩いてきた。
自宅から天ヶ瀬ダムまで約1時間。
ダム周辺にはヤブランが群生しているので、それを観賞しながら休憩し、再び歩き出した。
しばらくすると、道の脇に朱赤色の花が見えた。
マルバルコウ(熱帯アメリカ原産)である。
雨の中で、一際輝いている。
『佐賀の野草』(貞松光男著)によると、この花は嘉永年間(1848~1854)に観賞用として海外から導入されたとか。
だが、今は野生化していて、栽培はされていないとのこと。
小さな花であるが、情熱的な……実に魅力的な花である。
2時間後、山頂に着いた。
雲は低かったが、思ったより展望は良かった。
これは白石方面の眺めである。
彼方の海は有明海。
下山は土道コースを歩いた。
ここにはママコナの花がたくさん咲いていた。
ママコナか、ツシマママコナかで、判断に迷った。
たぶん、ママコナ。
ママコナは「飯子菜」と書く。
花冠の下唇の米粒状の突起が名の由来のようだ。
種子も米粒に似ているので、それが名の由来という説もある。
白いママコナを見つけた。
どの図鑑を調べても載っていない。
突然変異かもしれない。
下山途中、棚田を眺めていたら、ヒガンバナを見つけた。
暑くて暑くて、いつまで夏が続くのかと思っていたのだが、山の花はすでに秋の花に替わっていた。
確実に、秋はもうそこまで来ている。
あんなに恨めしく思った夏が、急に名残惜しくなった。
そして、またふと気がつくと、次の月例山行(祖母山)が2週間後に迫っていた。
前門岳に登ってから2週間というもの、暑さと悪天候を理由に、体を動かさない怠惰な生活を送っていた。
これではいけない。
登山のための体力を維持するためには、少なくとも2週間に一度は山に登らないといけないと或る本に記されていた。
このままでは祖母山(一泊二日・歩行11時間)を歩くのは難しいだろう。
今日は雨が降っても絶対に山に登ろうと思っていた。
こういう時は、自宅から登山靴を履いて登れる「鬼ノ鼻山」がイイ。
雨は降ったり止んだり。
傘を持って、往路は車道を、復路は土道コースを、植物観察しながら約4時間ゆっくり歩いてきた。
自宅から天ヶ瀬ダムまで約1時間。
ダム周辺にはヤブランが群生しているので、それを観賞しながら休憩し、再び歩き出した。
しばらくすると、道の脇に朱赤色の花が見えた。
マルバルコウ(熱帯アメリカ原産)である。
雨の中で、一際輝いている。
『佐賀の野草』(貞松光男著)によると、この花は嘉永年間(1848~1854)に観賞用として海外から導入されたとか。
だが、今は野生化していて、栽培はされていないとのこと。
小さな花であるが、情熱的な……実に魅力的な花である。
2時間後、山頂に着いた。
雲は低かったが、思ったより展望は良かった。
これは白石方面の眺めである。
彼方の海は有明海。
下山は土道コースを歩いた。
ここにはママコナの花がたくさん咲いていた。
ママコナか、ツシマママコナかで、判断に迷った。
たぶん、ママコナ。
ママコナは「飯子菜」と書く。
花冠の下唇の米粒状の突起が名の由来のようだ。
種子も米粒に似ているので、それが名の由来という説もある。
白いママコナを見つけた。
どの図鑑を調べても載っていない。
突然変異かもしれない。
下山途中、棚田を眺めていたら、ヒガンバナを見つけた。
暑くて暑くて、いつまで夏が続くのかと思っていたのだが、山の花はすでに秋の花に替わっていた。
確実に、秋はもうそこまで来ている。
あんなに恨めしく思った夏が、急に名残惜しくなった。