一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

雨の日の天山は楽しい ……ヤマトキソウ、クモキリソウが咲き始めた……

2020年06月14日 | 天山・彦岳


6月13日(土)
久しぶりに土曜日が公休日となったが、
週末は登山者も多いので、
天山へ行くのを躊躇っていた。
しかし、「一日中、雨」の天気予報が出て、
〈これなら登山者はいないだろう……〉
と歓喜し、天山へ行くことにした。
私は“全天候型登山者”なので、
雨の日の登山もまったく苦にならないのだ。

なぜ天山へ行きたいかというと、
ヤマボウシの花がピークを迎えている頃だし、
それに、そろそろ、ヤマトキソウも咲き始める頃だと思ったからだ。

天川登山口へ向かっていると、
車窓からヤマボウシの木々が次々と目に飛び込んでくる。
(植栽されたものもあるが)天山は案外ヤマボウシの多い山で、
“ヤマボウシ”ファンとしては、見逃せない山なのだ。


ある場所で車を停め、
ヤマボウシを激写。


ただ見ているだけで楽しくなる。




イワガラミも負けじと咲いている。




ヤマアジサイはまだこれからといった感じ。


楽しみだ~


天川登山口の駐車場に着くと、
予想通り、一台の車もなかった。
嬉しい!


ゆっくり登り始める。


雨の日の山は、植物たちが活き活きしている。


ウツギの花が咲いている。


いいね~


登山道は沢になったかのように、


雨水が流れている。


なので、私はというと、
長靴に傘をさして歩いている。(笑)


いつもの場所でパチリ。
まったく見えず。


小さなナルコユリが咲いていた。
カワイイ。


登山道の脇に小さな滝ができていた。


もうすぐ山頂。


天山山頂に到着。
やはり誰もいなかった。
嬉しい!


稜線散歩へ。


縦走路も水溜りになっているので、長靴で正解であった。


食虫植物のモウセンゴケは、雨に大喜びしている。


すでに虫を捕えているものもあった。


ミヤマキリシマはもうほとんどが終わっていたが、


ヤマツツジはまだ所々で見ることができた。


ホソバノヤマハハコは順調に育っている。
このブログは、ホソバノヤマハハコの観察記録でもある。(笑)


ギボウシや、


カキランや、


キュウシュウコゴメグサなどは、
開花準備を着々と整えていた。


いつもの場所まで行ってみるが、


まったく展望は無し。
雨も降っているし、風も強いので、珈琲は諦める。


本日の「天山壁」と、


「天山壁」。
雨に濡れた岩稜が素敵。


山頂に戻っても、誰もいず、
結局、今日は、誰にも会わなかった。
今日、天山に登ったのは、私だけかもしれない。


ところで、ヤマトキソウはというと……
まだ咲き始めの黄緑色の花が多かったが、




探すうちに、
白くなった花や、


美しい形の花も見つけることができた。




水滴までもが可愛い。


今日イチバンのヤマトキソウは、


ちょっぴり開いていた、この花。
「来て良かった!」


天山は作礼山などに比べ標高が高いので、
クモキリソウの開花はまだこれからなのだが、


探すと、一株だけ咲いていた。


見ているだけで楽しくなる。


今日も「一日の王」になれました~


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