一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

鬼ノ鼻山 ……裏山散歩で咲き始めたオカトラノオやコキンバイザサを楽しむ……

2021年06月08日 | 鬼ノ鼻山・聖岳


6月7日(月)

日本は、国民を、なかなか“高齢者”にしてくれない国である。
“老人”にさせてくれない国である。
国策で、「人生100年時代」などと嘘のキャンペーンを繰り広げ、
年金支給年齢を遅らせ、
いつまでも馬車馬のように働かせ、
年貢(税金)を納めさせようとする。
私の独自調査では、
日本人は60歳までに約1割が亡くなる。
男性は女性よりも寿命が短いので、男性だけに限って言うと、
70歳までに約2割が亡くなる。
5人に1人は70歳まで生きられないのである。
80歳までに約4割が亡くなり、
90歳までに約8割が亡くなる。
そう、60歳からは倍々ゲームで亡くなっていくのである。
70歳を過ぎれば体は次第に動かなくなるし、
80歳以降は、もし生きていたとしても、3人に1人は認知症で、
90歳を超えると、大抵は寝たきりである。
私の父は、80歳で認知症になり、90歳で亡くなった。
私の母は、85歳で認知症になり、90歳で亡くなった。
私がもし80代まで生きることができたとしても、
両親と同じような道を歩む筈である。
「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」のダーツの旅や、
「鶴瓶の家族に乾杯」などに出てくる元気な90歳超えの老人たちを見て、
〈本当に「人生100年時代」が訪れたのだな~〉
などと呑気に考える人が(もし)いたとしたら、
その人は大変な“お目出たき人”である。
大抵の90歳超えの老人たちは施設や病院におり、
人目に触れないだけなのである。

アンチエイジングにはまったく興味がなく、
私のように、(むしろ)早く“老人”になりたい者にとっては、
60歳から64歳までは、
中年でもなく、高齢者でもなく、
公私ともに、(精神的にも肉体的にも)実に不安定な時期であった。
だが、65歳になり、「前期高齢者」を名乗れるようになってからは、
このブログでも「前期高齢者」と公言するようになり、
“老人”として堂々と行動できるようになった。(笑)
嬉しい限りである。

そんな「前期高齢者」の私に、
私の住む「市」から、
「65歳以上の新型コロナワクチン接種予約のお知らせ」
が、やっと届き、
本日、1回目のワクチン接種の予約をすることができた。
〈早くワクチン接種を受けたい〉
と思っていたので、ようやく1回目のワクチン接種の日が決まり、ホッとした。
そんな清々しい気分で迎えた午前、
私は、久しぶりに裏山へ足を向けた。
もうそろそろ、
オカトラノオやコキンバイザサやウツボグサが咲き始める頃だと思ったからだ。
どれも珍しい花ではないが、
咲き始めの頃に見る花々は格別なのである。

いつものように“憩いの森”入口からとりつく。


美しい林の中を、


ニガナや、


もうすぐ開花しそうなムラサキニガナを見ながら歩いて行く。




第一展望所に到着するが、
草茫々でまったく見えず。


鬼の展望台へ向かって登って行くが、こちらも草茫々。


咲き始めたウツボグサに元気をもらいながら登って行く。


途中、振り返って、八幡岳と船山(女山)を眺める。


鬼の展望台に到着。


(南側)遠望は利かず、多良山系や雲仙の山々は見えなかった。


(北側)天山の稜線も雲がかかっていてぼんやりとしか見えなかった。


(西側)黒髪山系の山々は、なんとか見ることができた。


一旦下って、登り返す。


美しく咲いたノイバラを見ながら山頂へ。


鬼ノ鼻山山頂に到着。


三角点と一緒に鬼の展望台をパチリ。


山頂は展望がイマイチなので、
鬼のテラスへ向けて歩き出す。


鬼のテラスに到着。


ここからは、
武雄方面も、


白石平野方面も、素晴らしい眺め。


縦走路をさらに先へ進む。


ヤマツツジや、


スイカズラを見ながら、


「みはらしの丘」へ。


ここからの眺めも素晴らしい。


この先にオカトラノオがたくさん咲いている筈。


ソクシンランや、


ウツボグサを見ながら歩いて行くと、


咲き始めていたオカトラノオを発見。


反対側からもパチリ。


直立していたオカトラノオ。


小さな花も美しい。


形が素敵な花を発見。


こちらの尾の形も好い。




オカトラノオとウツボグサのコラボ。


いいね~


ナワシロイチゴや、


オオハンゲを見ながら、


コキンバイザサの群生地へ。


まだポツリポツリとしか咲いていないが、
これから急速に数を増してくるだろう。


名の通りに金色に輝く花をパチリ。
今日も「一日の王」になれました~


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