一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

『カルテット』…松たか子・満島ひかりの演技と、坂元裕二の脚本が秀逸な傑作…

2017年02月03日 | テレビドラマ

2017年1月~3月期のTVドラマで、
私が最も注目し、面白いと思っているのが、
TBS系の火曜ドラマ『カルテット』(22時~22時54分)である。
カルテットとは、主要キャラクター4名が組む弦楽四重奏のことで、
30代の4人の俳優、
松たか子(巻真紀・役)、


満島ひかり(世吹すずめ・役)、


高橋一生(家森諭高・役)、


松田龍平(別府司・役)の演技合戦と、


坂元裕二のオリジナル脚本が秀逸な「大人のためのラブサスペンス」。


坂元裕二の脚本は、セリフがよく練られており、
一見、コメディー風、
だが、サスペンスあり、ラブストーリーありで、
観る者をまったく飽きさせない。
松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平の演技も素晴らしく、




まるで、特等席で舞台鑑賞しているような気分にさせられる。


ただ、一般受けするかというと、疑問符がつくので、
それほど視聴率は稼げないと思うが、
低俗なTVドラマに飽き飽きしている人にとっては、
目の覚めるような傑作ドラマと言える。


私にとっては、
大好きな松たか子と満島ひかりが出演しているだけで「観る価値あり」だが、
それに加え、脚本が優れているので、もう「鬼に金棒」状態だ。(笑)




ライブレストラン「ノクターン」のアルバイト店員、来杉有朱を演じる吉岡里帆や、


第2話にゲスト出演し、司(松田龍平)の同僚、九條結衣を演じていた菊池亜希子や、


第1話にゲスト出演し、“余命9ヶ月”のピアニスト・ベンジャミン瀧田を演じていたイッセー尾形の演技も好い。(映画『沈黙 -サイレンス-』での好演も記憶に新しい)



エンディングで流れる主題歌も素晴らしく、これも楽しみのひとつだ。

『おとなの掟』Doughnuts Hole
作詞 作曲:椎名林檎 / 編曲:斎藤ネコ 椎名林檎
Vocal:松たか子、満島ひかり、松田龍平、高橋一生
Piano:ヒイズミマサユ機
Strings:斎藤ネコカルテット(1st.Violin:斎藤ネコ、2nd.Violin:グレート栄田、Viola:山田雄司、Cello:藤森亮一)
Tuba:田村優弥
Midi:椎名林檎、井上雨迩



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