一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

金立山 ……北斜面の山肌を真っ白に染めて咲くタムシバの大群生に驚嘆!……

2016年03月23日 | 金立山
私は、呆然と立ち尽くしていた。
私は、幻を見ているのか?
まさか、九千部岳のヤマボウシでもあるまい。
それにしても、山肌を雪のように白く染める花の、
何と見事なことか……


昨日、山仲間から花情報が舞い込んできた。
なんと、金立山のタムシバの花がピークを迎えているそうだ。
しかも、今年は、
3年周期でやってくる“当り年”で、
それはそれは見事な咲きっぷりとのこと。
だが、タムシバの見頃は1週間ほどしかなく、
すぐに散ってしまうらしい。

ならば、行かねばなるまい。
今日は、他の山へ行く予定であったが、
急遽、予定変更。
金立山へ向かったのだった。

途中、立ち寄った某所で、
金立山の北斜面を眺める。
びっくり仰天。




想像以上のタムシバの大群生である。




こんな風景は、
本当に九千部岳でヤマボウシを見て以来だ。
期待に胸がふくらむ。


急いで、大峠へ向かう。
山仲間の情報だと、
この大峠からのルートがイイらしい。

大峠に到着し、
準備をしていると、
一台の車が到着した。
降りてきたのは、なんとSさん。
あの東尾根ルートや后ヶ浦ルートを整備されている方で、
これまで金立山で二度ほどお会いしており、
今日は三度目の出会い。
この大峠からのルートは、マイナールートで、
かつてはかなり荒れていたらしい。
それを、Sさんが、
東尾根ルートや后ヶ浦ルートと同じように、
この大峠ルートも整備されているのだそうだ。
山仲間が「以前より歩き易くなってました」と言っていたが、
このSさんの尽力の賜物であったのだ。

大峠登山口を、Sさんと一緒に出発。


よく整備された道を登って行く。


雰囲気の好い自然林の道が続く。


しばらく歩くと、
木々の間から、タムシバが見えてきた。


いいね~


大きな鉄塔の下を通る。


「大小野」から「大楮」へ抜ける道を横切る。(写真の右から左へ)
ここは「ぎちょう峠」というらしい。


見上げると、
タムシバの花がいっぱい。




青空に映える。




道の両側は、タムシバの木がたくさんある。


キョロキョロしながら歩いて行く。


素晴らしい道だ。


まさに、タムシバ・ロード。




密生した花々。


青空に白い花をちりばめたよう。
なんて美しいんだろう。


分岐にさしかかる。
左は、金立山山頂へ。
右は、楮原へのルート。
Sさんが、楮原ルートを案内して下さるとのことで、右へ。


この楮原ルートも、タムシバの花盛り。


しかも大きな木が多くて、見事。


圧倒される。


この分岐も右へ。


右側が崩落している場所にはロープが張ってある。
この楮原ルートもSさんが整備されているそうだ。
感謝。


これが、タムシバの木。


見上げると、高い!


この先にある岩場が、いつものSさんの休憩場所とのこと。


この岩場からも、タムシバの花が見えた。


しばし休憩し、
登山道の整備をされるというSさんと別れて、
私は山頂へ向かった。


山頂直下で見た風景。


金立山山頂に到着。


しばらく、山頂付近を、タムシバのビューポイントを探して歩き回る。




ここもイイね~




ここが一番かな?


美しい~
大満足のタムシバ観賞登山であった。


下山するときも、
木々の間からタムシバを眺めながら下って行った。


それにしても、大峠ルートのなんと素晴らしいことか!




登山口に到着。


約3時間の山歩きであった。


帰路、レンゲソウを見つけてパチリ。
今日も「一日の王」になれました~


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