一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

祖母山・タデ原湿原 ……オオヤマレンゲやヒゴタイにも逢えました……

2013年07月10日 | その他・佐賀県外の山
6月23日に、山口県の弟見山に登った時、
ヤスさんから、
「次は祖母山に登ってみたい」
とのリクエストを受けていた。
これまで祖母山には登ったことがなく、
「ぜひに……」
ということであった。
オオヤマレンゲには遅すぎるかもしれないが、
それにも勝る山頂からの素晴らしい眺望がある。
梅雨明けしたことだし、
私も久しぶりに山頂からの展望を楽しみたいと思った。
祖母山に登るルートはいくつもあるが、
初心者やファミリーに人気なのが、北谷登山口からのルート。
今回は、北谷登山口を起点として、
風穴ルートで登り、千間平ルートで下山することにした。


午前7時半過ぎに、北谷登山口に到着。
すぐに準備とストレッチ。

7:47
北谷登山口を出発。
風穴ルートは、右を取る。


風穴ルート入口。
ここから入っていく。


しばらく歩くと、ツチアケビの花がたくさん咲いていた。


小さな沢を何度か渡渉すると、
次第に傾斜がきつくなってくる。


ロープ場を慎重にクリアするヤスさん。


小さな滝などもあって、なかなか雰囲気が良い。


登山口から1時間ほどで風穴に到着する。


穴の中は、天然のクーラー。
本当に気持ち良かった。


風穴を過ぎると、ヒメシャラの木が多くなってくる。


芸術的な岩壁を眺めながら高度を上げて行く。




岩場も多いので、注意が必要。


9:36
二面岩展望台に到着。


広大な眺めを楽しむ。
彼方に見えるのは、阿蘇山。


ズームアップ。
いいね~


こちらは、くじゅう連山。


ズームアップ。
いいね~


二面岩展望台を過ぎると、山頂は近い。
ワクワクしながら登って行く。


山頂直下に、オオヤマレンゲの群生地があった。
眺めていると、山頂から下ってきた人が、
「九合目小屋の周辺はもう花が終わっているので、ここで写真を撮った方がイイよ」
とアドバイスしてくれた。


で、急遽、オオヤマレンゲの撮影会。
オオヤマレンゲは終わっているかもしれないと思っていたので、嬉しい。


いいね~


雄しべは、赤と白のツートン。
得も言われぬ美しさ。


今日いちばんの美しき天女。
いいね~


蕾もまだあったので、もうしばらくは楽しめそう。


10:13
祖母山山頂に到着。




カカポくん、大喜び。


山頂からの素晴らしき眺め。
遠くに見えるのは、傾山。


左に目を転ずると、障子岩尾根。


ヤスさんは、いつまでも傾山に魅入っていた。


展望を楽しみながら、少し早めのランチ。
美味しかった~

10:50
祖母山山頂を出発。

下り始めると、ミヤマカラマツがたくさん咲いていた。
美しい~


蕾が開いたばかりのミヤマカラマツ。
美し過ぎる。


タツナミソウもたくさん咲いていた。


テリハアカショウマは、マクロ撮影すると、本当に美しい。


11:05
九合目小屋に到着。
小屋の周囲を調べてみたが、やはりオオヤマレンゲの花は終わっていた。

千間平ルートを下って行く。


11:38
国観峠を通過。


風穴ルートに比べ歩きやすいが、やや面白味に欠ける道だ。


11:59
三県境を通過。


12:13
千間平を通過。




標高が下がり、暑くなってくると、喉が渇き、水分補給に忙しかった。


13:00
北谷登山口に戻ってくる。
約5時間(昼食・休憩の時間を含む)の山歩きであった。
オオヤマレンゲと、山頂からの大展望。
ヤスさんも大満足の山行であった。


帰りに、長者原に寄って、ソフトクリームを食べようということになり、
ついでに、タデ原湿原にも立ち寄ることにした。

展示されているくじゅうの写真を見ながらソフトクリームを食す。
美味しかった~


平日ということもあってか、人影がなかった。
ゆっくり散策。


ミズチドリや、


クサレダマがたくさん咲いている。


カキランもたくさん見かけた。


ハンカイソウは咲き始め。
蕾がたくさんあったので、これから目立って増えてくるだろう。


私の大好きなヒゴタイは咲いてないかと探すが、
8月の花なので、なかなか見つからない。
蕾はいくつか見つけたが、あの得も言われぬ色合いの花はない。


諦めて帰ろうとしたとき、あの色が目に飛び込んできた。


「いた~」
声に出して言うと、
「まるで人を見つけたようですね」
とヤスさん。
たしかに。(笑)
でも逢えて嬉しかった~
今日も「一日の王」になれました~

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