NHK連続テレビ小説、通称「朝ドラ」は、
以前はまったく観ていなかったのだが、
ふとしたキッカケで、
数年前(『梅ちゃん先生』あたり)から観るようになった。
今春、『マッサン』が終了し、
新たに『まれ』が始まった。
主演は、土屋太鳳。
『花子とアン』で、はな(吉高由里子)の妹・ももを演じ、
「目がキラキラとして、元気がある若手女優だな」
と、私はその頃から注目し、
土屋太鳳のブログ「たおのSparkling day」(←クリック)も読んでいた。
彼女のブログを読んで驚かされたのは、
「毎日更新」しかも「毎日長文」ということ。
前向きで、ポジティブな内容の文章で、
読んでいると、こちらが元気をもらえるようなブログなのだ。
それは、超多忙となっている現在も変わることがなく、
故に、私は毎日愛読させてもらっている。
その土屋太鳳が主演している『まれ』は、
父・徹(大泉洋)の事業失敗で、自己破産し、
東京から石川県外浦村に夜逃げ同然で移住してきた、
希(土屋太鳳)達一家の物語なのだが、
今日見た映画『案山子とラケット ~亜季と珠子の夏休み~』を鑑賞後、
なぜかこのNHK朝ドラ『まれ』を思い出したのだ。
『まれ』の舞台は石川県の能登で、
『案山子とラケット』の舞台は新潟県の佐渡。
『まれ』の父親(大泉洋)の事業失敗での移住、
『案山子とラケット』の父親(小市慢太郎)のリストラ退職による移住。
など、いくつかの共通点があるからだと思うが、
なによりも、
『まれ』の主人公・土屋太鳳のまっすぐな性格、
『案山子とラケット』の主人公・平祐奈のピュアな性格。
というものが、
『案山子とラケット』を鑑賞後に『まれ』を思い出させた最も大きな要因ではないかと思われる。
土屋太鳳は、現在私が最も期待している女優であるが、
映画鑑賞後は、
平祐奈もまた、土屋太鳳と同じくらいの期待を私に抱かせてくれた。
中学3年生の小田切亜季(平祐奈)は、
東京から、父・雅也(小市慢太郎)が暮らす日本海の島を訪れる。
父は、会社のリストラに遭い、失職後、
農業をやりたいと退職金で勝手に土地を購入し、
島(佐渡)へ移住していたのだ。
所属していたソフトテニス部で心に傷を負った亜季は、
母と姉と一緒だった東京での生活から離れ、
別居中の父の元へやってきたのだった。
島で育った同学年の松丘珠子(大友花恋)から、
ソフトテニスのやり方をレクチャーしてほしいと頼まれ、
その熱意に押され、再びラケットを手にする亜季。
しかし、村にテニスコートがなかったため、
2人は廃校の荒れた校庭にコートを作ろうとする。
が、その矢先、廃校を売りに出す計画が村役場で持ち上がる。
その担当となった役場の臨時職員・青木(星田英利)は、
東京で挫折して戻ったUターン組。
暗く悶々と過ごす中、
一生懸命にコートを作ろうとしている亜季と珠子の姿に打たれ、
その噂を聞きつけた島の“仙人”こと八重婆(草村礼子)と共に、
廃校の売却計画を阻止しようとする。
そんなある日、
練習会に参加した2人は、
他の選手たちとの実力差に愕然。
練習会に来ていた亜季の父の友人で、
実業団のコーチを務める西園寺馨(柳葉敏郎)が、
落ち込む2人にアドバイスをしてくれる。
やがて、村の人たちの協力も得て、コートが完成。
ソフトテニスの経験がありコーチとなった青木との本格的な練習が始まる。
周囲の大人たちに支えられ、
初めての試合に臨んだ亜季と珠のペアは……
有名な人気俳優が大勢出演しているわけでもなく、
話題になっている超大作というわけでもないので、
あまり期待せずに見たのだが、
それがかえって良かったようだ。
映画鑑賞後、
体の中を一陣の風が吹き抜けていったような爽やかさを感じ、
実に清々しい気分を味わった。
佐渡の美しい風景、
亜季と珠子のピュアな想い、
二人を見守る島の人々の温かい心情に触れ、
汚れきった私の心までが浄化されていくようであった。
朝ドラ『まれ』もそうであるが、
このところ、映画でも、
『くちびるに歌を』や
『幕が上がる』など、
実にピュアな心を持った少女の物語を見る機会が多く、
今年になって、私の心は浄化されっぱなしなのである。(笑)
出演者では、まずは小田切亜季役の平祐奈を褒めたい。
1998年11月12日生まれなので、現在16歳。(2015年4月5日現在)
撮影時は15歳だったとのことで、
等身大とも言える小田切亜季を実に素直に演じていた。
この女の子、どこかで見たことあるなと思っていたら、
『紙の月』(2014年)で、
主人公・梅澤梨花(宮沢りえ)の中学生時代を演じていたことを思い出した。
今回とは真逆の役柄であったが、
『紙の月』でも実に印象深い演技をしていた。
将来が、本当に楽しみな女優である。
※ちなみに、女優・平愛梨は姉とのこと。
島で育った小田切亜季の同学年の松丘珠子を演じた大友花恋も良かった。
1999年10月9日生まれなので、現在15歳(2015年4月5日現在)。
撮影時は14歳だったそうだが、
しっかりとした演技で感心させられた。
雑誌『Seventeen』の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン2013」で、
応募総数6,478通の中から田辺桃子と共にグランプリを受賞。
専属モデルとして活躍している。
2014年5月、映画『悪夢ちゃん The 夢ovie』に出演し、スクリーンデビュー。
映画女優としても、平祐奈と同様、大いに期待したい。
この他、
村役場臨時職員・青木真人役の星田英利(ほっしゃん。)、
小田切亜季の父・雅也役の小市慢太郎、
小田切亜季の姉・美里役の関めぐみ、
島で“仙人”と呼ばれている八重婆役の草村礼子、
亜季の父の友人で実業団のコーチ・西園寺馨役の柳葉敏郎、
村長・渡辺忠太郎役の斉木しげるなどが、
確かな演技で、若い二人(平祐奈・大友花恋)をしっかり支えていた。
野球少年として育った私は、
ソフトテニス(軟式テニス)については、あまり知らない。
調べてみると、
愛好者が700万人もいるといわれている日本発祥のスポーツで、
中学生が約28万人も登録しており、
この数は、日本国内で行われている全てのスポーツ “部活動” の中でも、ダントツの数字だとか。
だが、これまで、「エースをねらえ」や「テニスの王子様」など、
テニスを題材にした作品で描かれているのは硬式テニスばかり。
日本で生まれ、日本で育ったソフトテニスが、
今年で誕生130周年を迎えるにあたり、
指導者や関係者の
「ソフトテニスの映画を作りたい」
との思いが強くなり、
こうして作品となって出現したのだ。
星田英利、小市慢太郎、柳葉敏郎はソフトテニス経験者で、
主題歌を担当しているさだまさしも、
中学時代はソフトテニスプレーヤーだったとか。
出演者、スタッフの、ソフトテニスへの思いがいっぱい詰まった本作は、
見る者の心を清々しくしてくれる愛すべき佳作となっている。
『くちびるに歌を』や『幕が上がる』と同じく、
映画『案山子とラケット ~亜季と珠子の夏休み~』の主人公の二人も、
美しい風景の中を、自転車で疾走する。
一瞬とも言える「少女時代」を駆け抜けるかのように……
少女である時期の短さ故に、儚さ故に、
この作品は眩しく輝いていると感じられた。
以前はまったく観ていなかったのだが、
ふとしたキッカケで、
数年前(『梅ちゃん先生』あたり)から観るようになった。
今春、『マッサン』が終了し、
新たに『まれ』が始まった。
主演は、土屋太鳳。
『花子とアン』で、はな(吉高由里子)の妹・ももを演じ、
「目がキラキラとして、元気がある若手女優だな」
と、私はその頃から注目し、
土屋太鳳のブログ「たおのSparkling day」(←クリック)も読んでいた。
彼女のブログを読んで驚かされたのは、
「毎日更新」しかも「毎日長文」ということ。
前向きで、ポジティブな内容の文章で、
読んでいると、こちらが元気をもらえるようなブログなのだ。
それは、超多忙となっている現在も変わることがなく、
故に、私は毎日愛読させてもらっている。
その土屋太鳳が主演している『まれ』は、
父・徹(大泉洋)の事業失敗で、自己破産し、
東京から石川県外浦村に夜逃げ同然で移住してきた、
希(土屋太鳳)達一家の物語なのだが、
今日見た映画『案山子とラケット ~亜季と珠子の夏休み~』を鑑賞後、
なぜかこのNHK朝ドラ『まれ』を思い出したのだ。
『まれ』の舞台は石川県の能登で、
『案山子とラケット』の舞台は新潟県の佐渡。
『まれ』の父親(大泉洋)の事業失敗での移住、
『案山子とラケット』の父親(小市慢太郎)のリストラ退職による移住。
など、いくつかの共通点があるからだと思うが、
なによりも、
『まれ』の主人公・土屋太鳳のまっすぐな性格、
『案山子とラケット』の主人公・平祐奈のピュアな性格。
というものが、
『案山子とラケット』を鑑賞後に『まれ』を思い出させた最も大きな要因ではないかと思われる。
土屋太鳳は、現在私が最も期待している女優であるが、
映画鑑賞後は、
平祐奈もまた、土屋太鳳と同じくらいの期待を私に抱かせてくれた。
中学3年生の小田切亜季(平祐奈)は、
東京から、父・雅也(小市慢太郎)が暮らす日本海の島を訪れる。
父は、会社のリストラに遭い、失職後、
農業をやりたいと退職金で勝手に土地を購入し、
島(佐渡)へ移住していたのだ。
所属していたソフトテニス部で心に傷を負った亜季は、
母と姉と一緒だった東京での生活から離れ、
別居中の父の元へやってきたのだった。
島で育った同学年の松丘珠子(大友花恋)から、
ソフトテニスのやり方をレクチャーしてほしいと頼まれ、
その熱意に押され、再びラケットを手にする亜季。
しかし、村にテニスコートがなかったため、
2人は廃校の荒れた校庭にコートを作ろうとする。
が、その矢先、廃校を売りに出す計画が村役場で持ち上がる。
その担当となった役場の臨時職員・青木(星田英利)は、
東京で挫折して戻ったUターン組。
暗く悶々と過ごす中、
一生懸命にコートを作ろうとしている亜季と珠子の姿に打たれ、
その噂を聞きつけた島の“仙人”こと八重婆(草村礼子)と共に、
廃校の売却計画を阻止しようとする。
そんなある日、
練習会に参加した2人は、
他の選手たちとの実力差に愕然。
練習会に来ていた亜季の父の友人で、
実業団のコーチを務める西園寺馨(柳葉敏郎)が、
落ち込む2人にアドバイスをしてくれる。
やがて、村の人たちの協力も得て、コートが完成。
ソフトテニスの経験がありコーチとなった青木との本格的な練習が始まる。
周囲の大人たちに支えられ、
初めての試合に臨んだ亜季と珠のペアは……
有名な人気俳優が大勢出演しているわけでもなく、
話題になっている超大作というわけでもないので、
あまり期待せずに見たのだが、
それがかえって良かったようだ。
映画鑑賞後、
体の中を一陣の風が吹き抜けていったような爽やかさを感じ、
実に清々しい気分を味わった。
佐渡の美しい風景、
亜季と珠子のピュアな想い、
二人を見守る島の人々の温かい心情に触れ、
汚れきった私の心までが浄化されていくようであった。
朝ドラ『まれ』もそうであるが、
このところ、映画でも、
『くちびるに歌を』や
『幕が上がる』など、
実にピュアな心を持った少女の物語を見る機会が多く、
今年になって、私の心は浄化されっぱなしなのである。(笑)
出演者では、まずは小田切亜季役の平祐奈を褒めたい。
1998年11月12日生まれなので、現在16歳。(2015年4月5日現在)
撮影時は15歳だったとのことで、
等身大とも言える小田切亜季を実に素直に演じていた。
この女の子、どこかで見たことあるなと思っていたら、
『紙の月』(2014年)で、
主人公・梅澤梨花(宮沢りえ)の中学生時代を演じていたことを思い出した。
今回とは真逆の役柄であったが、
『紙の月』でも実に印象深い演技をしていた。
将来が、本当に楽しみな女優である。
※ちなみに、女優・平愛梨は姉とのこと。
島で育った小田切亜季の同学年の松丘珠子を演じた大友花恋も良かった。
1999年10月9日生まれなので、現在15歳(2015年4月5日現在)。
撮影時は14歳だったそうだが、
しっかりとした演技で感心させられた。
雑誌『Seventeen』の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン2013」で、
応募総数6,478通の中から田辺桃子と共にグランプリを受賞。
専属モデルとして活躍している。
2014年5月、映画『悪夢ちゃん The 夢ovie』に出演し、スクリーンデビュー。
映画女優としても、平祐奈と同様、大いに期待したい。
この他、
村役場臨時職員・青木真人役の星田英利(ほっしゃん。)、
小田切亜季の父・雅也役の小市慢太郎、
小田切亜季の姉・美里役の関めぐみ、
島で“仙人”と呼ばれている八重婆役の草村礼子、
亜季の父の友人で実業団のコーチ・西園寺馨役の柳葉敏郎、
村長・渡辺忠太郎役の斉木しげるなどが、
確かな演技で、若い二人(平祐奈・大友花恋)をしっかり支えていた。
野球少年として育った私は、
ソフトテニス(軟式テニス)については、あまり知らない。
調べてみると、
愛好者が700万人もいるといわれている日本発祥のスポーツで、
中学生が約28万人も登録しており、
この数は、日本国内で行われている全てのスポーツ “部活動” の中でも、ダントツの数字だとか。
だが、これまで、「エースをねらえ」や「テニスの王子様」など、
テニスを題材にした作品で描かれているのは硬式テニスばかり。
日本で生まれ、日本で育ったソフトテニスが、
今年で誕生130周年を迎えるにあたり、
指導者や関係者の
「ソフトテニスの映画を作りたい」
との思いが強くなり、
こうして作品となって出現したのだ。
星田英利、小市慢太郎、柳葉敏郎はソフトテニス経験者で、
主題歌を担当しているさだまさしも、
中学時代はソフトテニスプレーヤーだったとか。
出演者、スタッフの、ソフトテニスへの思いがいっぱい詰まった本作は、
見る者の心を清々しくしてくれる愛すべき佳作となっている。
『くちびるに歌を』や『幕が上がる』と同じく、
映画『案山子とラケット ~亜季と珠子の夏休み~』の主人公の二人も、
美しい風景の中を、自転車で疾走する。
一瞬とも言える「少女時代」を駆け抜けるかのように……
少女である時期の短さ故に、儚さ故に、
この作品は眩しく輝いていると感じられた。