一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

雨の天山 ……想像をはるかに超えたオオキツネノカミソリの大群生地……

2015年04月01日 | 天山・彦岳
雨の水曜日.
4月1日はファーストデーでもあるので、
本来なら、映画を見に行くところであるが、
今日は、山へ。
そう、天山。

3月21日に、天山で、
オオキツネノカミソリの群生地を見つけた。
そのときは、あまりに興奮して、
その群生地がどの程度の規模であるかを、
よく把握できていなかった。
あれから10日ほどが経ち、
それ(オオキツネノカミソリの群生地がどの程度の規模なのか)を調べたくなった。

雨ならば、山に人はいないだろう。
ゆっくりと探索ができるし、
どっぷりと山に浸ることができる。


新緑も雨に濡れて喜んでいる。


まずは、先日見つけたオオキツネノカミソリの群生地へ。
そこから横に移動し、隣の沢を攻めるつもり。


しばらく登って振り返る。


白いかたまりが見えたので、何かなと思って近寄ると、
ユリワサビの群生であった。


広い範囲に群生していてビックリ。


これだけ群れ咲いていると美しいし、嬉しい。


コチャルメルソウもたくさん見ることができた。




さらに沢を登って行く。


雰囲気の良い場所が見えてきたと思ったら、


いきなりオオキツネノカミソリがお出迎え。


かなり広範囲に群生している。






周囲も、なんだか、多良岳や井原山のような雰囲気になってきた。






小さな滝があり、


その傍にもオオキツネノカミソリが……


しばらく沢沿いを歩くと、密生した群生地に出逢った。


いいね~


そこから先も、群生地は続いている。








どうせなら沢の源流を確かめようと、
さらに登って行く。




オオキツネノカミソリもややまばらになってきたなと思ったら、






ある地点からぱったり姿が見えなくなった。
沢が細くなり、


やがて、源流と思われる地点に至る。


傍らに、ツクシショウジョウバカマが咲いていた。


天山の奥深く、
ひとり佇む。


天山のオオキツネノカミソリの群生地は、
当初想像していたよりも、はるかに広大であることが判った。
ここまで歩いてきた美しい谷や、


オオキツネノカミソリの群生が思い出された。




今日見つけた群生地も、
実は、大群生地の一部なのかもしれない。
私の知らない秘密の花園が、まだまだ山の奥にあるような気がする。
そんなことを考えながら、
大いなる天山の自然の中で、
私は、かつてないほどの幸福感に包まれていた。

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