一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

岩屋山・稲佐山 ……登山の途中にあんな豪華なランチを味わえるなんて……

2010年01月31日 | その他・佐賀県外の山
昨年の12月27日に、長崎市の七高山めぐりをした時、金比羅山の山頂から真正面に岩屋山が見えた。
「次はあの山だな」
と私は密かに心の中で決意していた。
そよかぜさんのHPを見ていると、市街地に近い低山でありながら、植物種が豊富で、市民に愛されている魅力的な山だということがひしひしと伝わってくる。
「いつかは……」
と思っていたが、機会は意外に早く訪れた。
私のブログの七高山めぐりのレポを読んだアキさんが、
「思案橋ラーメンのバクダンチャンポンを食べてみたい」(コラコラ)
と要望してきたのだ。
福山雅治がご贔屓のあのチャンポンである。
ただチャンポンを食べに行くだけではもったいない。
「そうだ、ついでに岩屋山に登ろう!」(オイオイ、ついでかい?)
ということで、さっそく長崎組のそよかぜさんとクラッカーさんに相談。
そよかぜさんから、「岩屋山だけに登るのではもったいないので、稲佐山から女神大橋まで歩いたら」との提案があった。
「それは願ったり叶ったり」
ということで、1月11日(月)の祝日に日程も決まった。
からつ労山のいつもの仲間に声をかけたが、テツさんもイチさんも+3Kさんも仕事や結婚式出席などの用事があり、私とアキさんと平六さんの3人で行くことになった。
平六さんは、佐賀労山とネイチャー佐賀に所属されている方で、自然観察指導員として毎年春と秋に八幡岳の自然観察会を主催されている。
私が八幡岳自然観察会に出席した折に親しくなり、今回の山行にお誘いしたら、「ぜひ参加したい」との返事。
私とアキさんと平六さんは、首を長くしてこの日を待っていた。
ところが、楽しみに迎えたこの日(1月11日)は生憎の雨。
急坂やヤセ尾根の岩場もあるルートなので危険ということでやむなく中止になった。
転んでもただでは起きない私(爆)のこと、すぐにリベンジの日程(1月31日)を提案。
長崎組の了承を得、またまた首を長~くしてこの日を待っていた。
今回は、+3Kさんは田舎に帰らなければならないとのことで不参加であったが、テツさん、イチさん、K一郎さんが参加を表明。
そよかぜさんから、「長崎から4名、福岡からも2名参加」のとの連絡を受け、「賑やかな山行になりそうだな」と、楽しみにしていた。
週間天気予報ではずっと晴れだったのに、前々日あたりから急に「雨」の予報に変わった。
「なんてこった!」
でも、今回は、雨でも登る決意をしていた。
長崎組からも中止の声は聞かれなかった。
雨具装着を覚悟で、いざ長崎へ向かった。

今回、そよかぜさんが用意して下さったルートは、
下大橋~自然歩道~岩屋山~警察学校~小江原エレナ~林道~尾根道~稲佐山~尾根道~飽ノ浦峠(福田峠)~砲台山(立神山)~帆掛山~西泊中学校~西泊ヶ丘~天門峰~神崎~女神大橋~女神大橋駐車場
のロングコース。

参加者は、
長崎組 そよかぜさん、クラッカーさん、みつばさん、pandaさん(稲佐山より)
福岡組 hirokoさん、hirokoパパさん
佐賀組 テツさん、イチさん、K一郎さん、アキさん、平六さん、タク
の計12名。

8時に女神大橋駐車場で待ち合わせをし、ここに福岡組と佐賀組の2台の車をデポし、長崎組の2台の車に分乗して岩屋山の登山口に向かった。

車を降りると、さっそく準備とストレッチ。
それから初対面の方もおられたので、輪になって自己紹介。


8:32
出発。
曇ってはいたが、雨は降っていない。
「このまま降らないでくれ~」と祈る。

建物の向こうに、岩屋山が見えてきた。
嬉しい。


えっと思うような場所から右折。
細い路地を抜けて行く。
大きな道路に出て、ここで休憩&衣服調整。
道路を横切り、再び細い道を登って行く。



しばらく登ると、稲佐山が見えてきた。
手前の紅梅が美しく、一緒に写す。


この岩屋山へのルートは九州自然歩道。
道標も整備されている。
足取りも軽い。



9:46
石段の長い急坂が始まる。
歴史を感じさせる石段で、参道としてつくられたものであろうが、少々歩きにくい。


9:59
岩屋山山頂に到着。
「とうとう岩屋山に登ることができた」
念願が叶って嬉しい!


山頂には、『Green Walk』誌でお馴染みのH兄弟のお兄さんがおられた。
そよかぜさんとは岩屋山仲間(常連さん)で、親しくお話されていた。


10:11
山頂を出発。
そよかぜさんお気に入りの道が続く。


すごく雰囲気のある美しい道だ。


岩屋山には迷路のようにたくさんの道が張りめぐらされており、一度来ただけではなかなか把握できない。


コショウノキ(胡椒の木)に白い花が咲いていた。
この時期に花は少ないので嬉しかった。


麓に下りてくると、舗装道路に「九州自然歩道」の文字が……珍しい。
またまた街中を通って行く。長崎ならでは……楽しい。
街を抜け、稲佐山にとりつく。
しばらく登り、振り向くと岩屋山が……随分遠くに見える。
逆に、稲佐山山頂が近くなってきた。



稲佐山の野外コンサート会場が見えてきた。
ここでさだまさしや福山雅治が歌ったのだと思うと、躰が痺れた。
鹿がたくさんいる場所もあった。
いよいよ稲佐山山頂が近くなってきた。



12:38
稲佐山山頂に到着。
三等三角点にしては、随分と立派な三角点だ。


さ、いよいよお楽しみのランチ。
稲佐山展望台にある「ひかりのレストラン」へ。
このレストランには、人気メニュー「トロの華定食」(880円)がある。
一日限定20食とのことなので、そよかぜさんの提案により、予約してもらっていたのだ。


予約席は、このように展望が楽しめる極上の席。


で、これが「トロの華定食」。
トロの華とは、対馬のブランド魚・高級養殖クロマグロのこと。


ここでは、料理はもちろんのこと、美しい風景もご馳走でした。
山歩きの昼食に、こんな豪華なランチを頂けるとは……これも長崎ならではの楽しみのひとつだろう。



昼食を終え、再び出発。
岩屋山はもうあんなに小さくなった。


だが、これから向かう女神大橋は、まだあんなにも遠くだ。
気を引き締めて歩き出す。


稲佐山山頂から飽ノ浦峠へ向かう道は、ヤセ尾根の岩場が続く。
注意が必要だが、展望も良く、素晴らしいルートだ。
ダンギクの美しい花が咲く頃に、また訪れてみたい。



こういう所に下りてくるが、再び登りに……
小さなアップダウンが続く。


15:01
砲台山山頂に到着。
立神山とも言うそうだ。


西泊中学校の校庭を抜ける。
こんなところも長崎ならでは。


おっと、また登って行く。
この頃になると、悲鳴を上げる人も……
登山終了後に食べるチャンポンを思い浮かべながら、「チャンポン、チャンポン」とリズムを取りながら歩いている人もいたな~(笑)


15:47
天門峰に到着。
素晴らしい風景に、疲れも吹っ飛びました。
アキさん大喜び!


女神大橋を渡ってフィニッシュ。
我々のビクトリーロード。


8時間の旅が終わった。


帰路、全員で、「思案橋ラーメン」へ。
御存知、福山雅治のサイン色紙がたくさん飾ってある店。
ここは、おでんも美味い。



初めての人はバクダンチャンポンを注文した人が多かった。
私は、二度目のなので、今回は「バク辛ラーメン」。
疲れた体に、ニンニクと辛子のスープが沁みました。


あっ、そうそう、天気予報は雨だったのに、登山中はまったく雨は降らなかったのです。
もうビックリ!
誰の行いが良かったのか?(それはたぶん私です)
雨具を装着しての山行を覚悟していただけに、嬉しい誤算でした。
そして、登山終了後、それを待っていたかのように雨が……
美しい「雨の長崎」も味わうことができました。


そよかぜさん、クラッカーさん、今日一日ありがとうございました。
本当に素敵な一日でした。
そして参加された皆さん、またどこかの山でお会いしましょう。

大好きな長崎。
また来るよ~

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