一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

南アルプスひとり旅(北岳・仙丈ケ岳)⑥ ……大仙丈ケ岳と山小屋への美しい道……

2017年07月14日 | 南アルプス(北岳・仙丈ケ岳)単独行


7月6日(木)part2

仙丈ケ岳の登頂を果たした私は、
次に、大仙丈ケ岳へと向かった。


なんて美しい風景なんだろう。


残雪の向うに見える北岳も、喩えようもなく美しい。
こんな風景の中にいられるという幸福感。


チシマアマナや、


ミヤマシオガマ、オヤマノエンドウなどが咲いている。


大仙丈ケ岳への道は、途中から痩せ尾根となり、なかなか険しい。
注意して歩いて行く。


左手に見える北岳と間ノ岳が見守ってくれている。


ゆっくり歩いて行く。


ハクサンイチゲに出逢い、


風景と一緒にパチリ。
いいね~


ツガザクラもたくさん咲いている。


カワイイ~


シロウマナズナや、


イワベンケイなどにも出逢えた。


この偽ピークの先に、


大仙丈ケ岳が見えてきた。


大仙丈ケ岳(2975m)に到着。


雲海と一緒に、カカポくんもパチリ。


ここから先の仙塩尾根に思いを馳せる。


ズーム。
彼方に見える塩見岳がカッコイイ。


さあ、戻ろう。


痩せ尾根に咲く花は、
青空や、


雲海と一緒に撮ると、一層映える。


岩壁に一輪咲く花。
いいね~


仙丈ケ岳に戻ってくる。
仙丈ケ岳から大仙丈ケ岳まで、
1時間半ほどで往復した。(大仙丈ケ岳での休憩時間を含む)


ここからカールの縁を周回するように、
仙丈小屋へと下りて行く。


カールの縁にもたくさんの花が咲いている。




まだ雪もたくさん残っている。




カールの底へ下りてくる。


仙丈小屋で、しばし休憩。


ここからも、今日の宿泊先である馬ノ背ヒュッテへ行けるのだが、


明日の朝にトラバース道を通って北沢峠へ下りるので、
(バスの時間に間に合うように早朝に出発するので、どんな道が知っておきたい)
あえて遠回りして5合目まで下って、
そこからトラバース道を通って、馬ノ背ヒュッテへ行くつもり。


さらば、仙丈小屋。


小仙丈ケ岳でしばし休憩。


5合目まで下り、


ここから馬ノ背ヒュッテへと向かう。


雪崩痕などがあり、数日前まで通行止めだったトラバース道、
正直、この道にはあまり期待していなかったのだが……


私好みの素晴らしい道だった。
滝のような急峻で小さな沢をいくつも横切る道で、
ワイルドで変化に富み、ワクワクさせられた。


ここは道の部分の雪はすでに溶けていたが、


このように小さな雪渓を横切ることもあり、


見上げると、このような美しい風景に出逢えた。


ズーム。
いいね~


この小さな沢の周辺は、
雪解け後の早春のようで、


可愛い花がいくつも咲いていた。






藪沢小屋の横を通過。


最後に待っていたのは、
この美しい風景だった。
雪壁に刻まれたステップを歩き、


渡り終えて振り返る。


そして美しい雪の壁を眺める。


なんて素敵な風景なんだろう。


7月に桜(タカネザクラ、ミネザクラ)を見ることができるなんて……


幸せ過ぎる。


マイヅルソウや、


シナノキンバイも出迎えてくれた。


そして、馬ノ背ヒュッテに到着。
果たして、どんな山小屋なんだろう……


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